気づきの伝道師 藤井一規です。
誰もが、何らかの荷とともに人生を送っている。
中には、とても重いものを背負っている人もいる。
今日は、どのようにそれらの荷とともに生きてゆけばよいかについて考えていく。
<ブログ>
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この記事の目次
「行き詰まるのは重荷を背負っているからではないわ。背負い方がいけないだけなの」
byレナ・ホーン(米国のジャズ歌手、女優)
生きてゆくには、それぞれの重荷を運ぶ必要があったりする。
ときには、その荷物に押しつぶされそうになったりするかもしれない。
どのようにその荷物と付き合っていくかについて考えてみたい。
<荷を背負って歩くといえば>
荷物を背負って歩くといえば、登山はその代表格。
登山するときは、どんなふうに荷物を扱うか、考えてみる。
初めて登山するとしたら、
何をもっていけばよいか、わからないってことになるかもしれない。
あれも心配、これも心配と、ありとあらゆることに備えた
荷物を詰め込んだとしたら、荷物を山ほど抱える結果になり、
疲れるばかりになってしまう。
かといって、これまで経験がないからと、
想定される事態への備えをなくしてしまうのも考えもの。
<持っていくものを見直す>
だから、何を持っていくのかは、選ぶ必要がある。
経験者に聞いたり、少しずつ経験を積みながら見直していくのがいい。
持ちたくなくとも、やむを得ず持っていくものもあるかもしれないが、
持って行っても捨てるだけになるような入れ物や包装などを、
予め捨ててしまうなどの工夫の余地があったりする。
また、同じ形で、大きさが違うものを入れ子のようにすると
無駄な隙間を減らして、コンパクトにしまうことができたりする。
だれかと分担して持っていき、重複の無駄を省く
という手も考えられる。
<詰め方>
詰め方にも工夫があったりする。
例えば旅行のスーツケースなどでは、重いものを下にというのが原則。
重いものを上に入れていると、下のものが潰されたり、
スーツケースの重心が高くなり、
スーツケースがふらつき、安定させるために力を必要としたりする。
登山の場合も詰める順番は考えたほうが良い。
下のものがつぶれてしまうのでは良くないし、
よく使うものは、取り出しやすいところに入れておきたい。
よく使うのに、いちいち全部出さないといけないのでは、疲れてしまう。
<背負い方>
さらに、同じものを背負うにしても、
背負い方で重さの感じ方が全く変わってくる。
リュックを背負うときには、
自分の背中など、身体に密着するように、
自分と一体になるように扱っていくと楽に背負える。
だらんとしたり、ずり下がった状態で、
自分とは違う異物のように、嫌なものを
やむを得ず持っているように背負うのとでは、
全く重さの感じ方が変わり、疲れ方も違ってくる。
30Kgの米袋を運ぶなら、身体に密着させずに、
勢いで持ち上げようとすると、腰を痛めてしまったりする。
<人生でも>
これまでのことは、人生においても
同じように考えることができる。
何を持ち、何を持たずに行くか、
取り出しやすいところに何を用意しておくか、
自分と一体に近い状態にしておけば、
こころと身体が楽でいられるようにすることができる。
すくなくとも、苦しく、辛い状態なら、
より望ましい方法がきっとある。