気づきの伝道師 藤井一規です。
勝利したときのスピーチよりも、敗北したときにどんな言葉を残すかは
その人をより表すかもしれない。
今日は、ヒラリー・クリントン氏の大統領選挙の敗北時のスピーチから
パワフルな言葉について考えていく。
<ブログ>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/10302/
この記事の目次
「皆さんに、特に若い人たちに聞いて欲しいんです。私は、自分が信じるもののために、生涯をかけて戦ってきました。勝ったことも、負けたこともあります。辛い思いもしました」
「あなたたちも、勝つこともあれば、負けることもあるでしょう。負けることは辛い。でも、決して、信じることをやめないでください。正しいことのために戦うことは、価値のあることです。やるべき価値のあることなんです」
byヒラリー・クリントン(アメリカの政治家)
彼女の言葉には、とても力がある。
それは、どうしてだろう?
ひととき、味わっていきたい。
<どんなに負けても>
最初に、特にヒラリーさんのファンというわけではない、
ということをお伝えしておく。
何を語ったのかについて考えていきたい。
アメリカといえども、まだまだ女性がトップに立つことに抵抗があることは多い。
もちろん日本では、さらにさらにさらに大変なこと。
様々な抵抗や邪魔を経験してきたことだろう。
それでも、自分が正しいと信じたことのために、
どんなに負けても戦い続けてきた。
夫の不倫問題も大きな障害となったことだろう。
それでも、彼女は乗り越え第一線の政治家として活躍を続けてきた。
<伝わる言葉>
今回のスピーチは、誰かが書いたものを読み上げるようなものではなかった。
彼女自身の心からの言葉が溢れていた。
思いのこもった言葉には、とてもパワーがある。
聴く方も、さまざまな困難を乗り越えてきた彼女のことを知っているため、
どんな思いで語っているかも想像が起き易い。
そして、これからの時代を担っていく若者に、未来を託した。
自分の経験からの学びを、願いを、思いを。
全力を尽くし、総得票数ではトランプ氏を上回るという
ところまでたどり着いた彼女を素直に賞賛したい。
<心から語る>
どんなことであっても、自分の信じたことのために懸命になることは、
取り組む価値のあること。
もちろん、ときには信じていることが本当に妥当なことなのかを
冷静に見直すことも大切なことだけれど、
信じたことに懸命になったことについて、心から語るとき、
その言葉の持つパワーはとても大きなものになる。
そんなことを改めて感じさせられた。