気づきの伝道師 藤井一規です。
下に落ちるというと、よろしくないことのように思われる。
しかし、落ちるからこそ進化するという考え方もある。
今日は、成長・進化することについて考えていく。
<ブログ>
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この記事の目次
「ただ、勘違いしちゃいけないのは、下に落ちるっていうことが、進化してないということではないんですよ。
下に落ちるのも、次に昇るための変化かもしれない。昇るために、落ちることが必要なこともある」
by本田圭祐(サッカー選手)
トップリーグ常連の選手やチームがある年、不調なまま立て直すことができず、
下部のリーグへと降格してしまうことがある。
あまり歓迎される事態ではないかもしれないが、
ときに、次の飛躍のためには、降格したほうが良いこともあったりするようだ。
成長と、降格の関係について考えていく。
<降格すると>
降格の危機。
今いるレベルからの降格の危機となれば、降格をまぬかれようと努力し、
お金のあるチームなら、監督を交代させたり、
新戦力を導入してでも、何とか立ち直りを図ろうとするもの。
下部のリーグに移れば、活動の条件は悪くなり、
練習と試合のプレーだけに気を遣えばよい、という状態からは離れていくだろう。
経営的に考えても、お金を手にできる可能性は減ってしまう。
だから降格はなんとしても防ぎたくなる。
<降格したからこそ>
しかし、降格したから成長が止まってしまう、というものではない。
よりよくなろうと、身体の動きを改善しようとしたが、
未だ結果が出ていない段階なのかもしれない。
降格というショッキングな出来事がゆえに、
向上への取り組みは、これまで以上のものになるに違いない。
もし、成績が回復して残留が決まったら、その努力は緩んでしまう可能性もある。
また、練習と競技だけに集中できなくなると書いたが、
もともと、プレイに直接関わる部分だけが重要なのではない。
移動費を抑えるために、ファーストクラスなど使えず、
エコノミーを利用したり、さらには深夜のバスをつかったり。
プレイするフィールドの整備を自分でしたり。。。
本来、そうした部分を含めて、その競技が好きだと思えることは、
取り組みの姿勢を変えることにつながったりする。
ケガをして、しばらく第一線を離れていたがゆえに、
じっくり振り返ったり、工夫をする時間が持てたりする。
<どんな状態でも成長できる>
そう、成長はどの状態であっても可能なもの。
人は降格、昇格とかに目を奪われがちだけれど、
降格したからこそできることだってあるはず。
自分のその競技に対する気持ちを、
確認する良い機会になったりもする。
飛び上がるためには、一度身をかがめる必要がある。
降格・残留といった体面だけに一喜一憂するよりは、
素直な心、目と耳と身体で取り組んでいくか、
に焦点を当てて活動していったほうが効果がある。