気づきの伝道師 藤井一規です。
心に残る体験をすると、そのことからいろいろなことが湧き起きる。。。
もし、その体験が、10年前に起きていたら、あなたは同じ受け留め方をしただろうか?
今日はプルーストの言葉から考えていきたい。
<ブログ>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/10449/
この記事の目次
「本には、それを読んだ夜の月の光が織り込まれている」
by マルセル・プルースト(仏の作家)
昔読んだ本を、もう一度読み返してみる。
すると、以前とは違うことに気がついたり、
ときには全く違う感想を持ったりすることがある。
何が起きているのだろう?
そして、そこから何を学ぶことができるのだろう?
<読み返してみる>
ふとした時に、以前の自分にとって、
意味のあったものにもう一度触れてみる。
例えば、とても心に残った本。
読み直してみると、あの時とは違う受け留めが起きたり、
発見が得られたりすることに気がつく。
悪者だと思っていた登場人物の心の在り方に共感できたり、
別の角度から捉えられたり、別のメッセージを見つけられたりする。
本自体は全く同じはずなのに。。。
そう、読んでいるあなた自身が変化している。
あなたのいる環境も、心も、身体も同じではない。
そのときだから感じられたことが織り込まれている。
<どんな体験も>
同じように、どんな体験も、
そのときの自分だからこその受け留めがおきている。
今はだれかがものすごい悪者のように思えていても、
もし、成長した自分が同じ体験をしたら、
その人に共感できたりする可能性があるってこと。
もちろん、今起きている受け留めが、
間違っているというわけではない。
今起きている反応には意味があり、大切なこと。
それはしっかり受け留めていきたい。
ただ、それがすべてではないということだ。
<自動反応を超えて>
日常生活では、何かが起きたときに、
自分の中に湧き起ってくる、反応に従って行動することが多い。
嫌なことがあれば、怒りが湧いてくるかもしれないし、
悲しみや、苦しみ、逃げたくなることもある。
まず、その気持ちは大切にしたい。
あ、こんな気持ちが起きている自分に気がつき、
大切にしていく。
大切にしながらも、そこからどうするかについては、
選択できることに気がついていきたい。
<選択しよう>
自動反応のままに行動することもできるが、
それを超えて、別の選択をする可能性がある。
例えば怒りの気持ちをそのままぶつけてしまうこともできるが、
それでは、その度にケンカみたいになってしまいがち。
怒りの気持ちに気がつきつつも、別の選択、
例えば、相手がどうしてそんなことをしたのか?に、
思いを至らせることも可能だったりする。
すると、自動反応に従っていたときとは、
まったく違う結果を生み出すことができる。
望む人生のために、自らの選択肢を増やしていきたい。