気づきの伝道師 藤井一規です。
何でも自由にやりなさいと、伝えておきながら、
いちいちやり方に口を出す上司がいたりすると、やる気が失われたりする。
任せることとはどういうことか、考えていきたい。
<ブログ>
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この記事の目次
「間違いを犯す自由が含まれていないのであれば、自由は持つに値しない」
by マハトマ・ガンジー(印の独立指導者・政治指導者)
自由にやりなさい。という言葉には、
実はこの裁量の範囲で、という条件がついていたりする。
今日は、自由と裁量についてしばらく考えていく。
<自由とその範囲>
自由という、耳ざわりの良い言葉。
ときに言う側にとって都合の良い言葉だったりする。
「自由だよ」といっても、
何でもありの状態ではないことがほとんど。
自由だと、伝えた側と、伝えられた側が受け留めた、
許容された範囲が不一致だと、問題が起きたりする。
この確認が行われないまま、
「自由」という言葉だけが先走ってしまったりするのは要注意。
<任せる>
人が成長していくうえでも、
組織がより広範囲だったり、より高度なことをしていくうえでも、
誰かに任せることが必要になってくる。
そこで、権限や裁量を与えて、
その中でそれぞれが「自由」にやることが必要になったりする。
あなたが上司なり、リーダーであれば、
与える側になっていく。
いかに効果を上げるように与えていくかを考えていきたい。
<いちいち口を出すと>
必要なチェックポイントを確認しあいながらも、
具体的なやり方は、任せる。
「任せた」、「自由にやれ」と言いながら、
「こうしようと思うのですが・・・」
と言ったら、
「いや、それじゃだめだ、こういうやり方でなくては・・・!」
このパターンが繰り返されると、
だんだん部下やメンバーのやる気が失われていく。
「じゃあ、はじめからこうやれって言えばいいのに・・・」
ってことになる。
<条件を明確に>
満たすべき条件があるならば、
権限を与えるときに、初めに伝えておく必要があるし、
具体的に進める前に、構想や計画をチェックするポイントを設けて、
確認をしておく必要がある。
口をはさむのも、合意している条件を破ってしまうようなとき。
自分に任されたと思っていたのに、
ことあるごとに口を挟まれてしまうのでは、がっくりきてしまう。
自由にしてよいと任せた範囲なのであれば、
間違ったり、失敗することも同時に与えているということ。
リーダや上司であれば、考えていきたいこと。