気づきの伝道師 藤井一規です。
戦国時代の三英傑、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の特徴を表す、
有名な、ほととぎすを使った言葉がある。
今日は、もうひとつ覚えておきたい、ほととぎすを使った言葉について考えていく。
<ブログ>
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この記事の目次
「鳴かぬなら それもまた良し ほととぎす」
by 松下幸之助(発明家、事業家)
自分の要望に応えて欲しい誰かがいるが、
思ったように期待に応えてくれないとき、
どんな反応をすればよいのだろう?
しばし、考えていきたい。
<織田信長>
鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす
めまぐるしく情勢が変わる戦国時代に、
急成長して天下をつかむに至った織田信長の気性、考え方を表すものとして
有名な語られる言葉。
役に立たないものには、見切りをつけていくことも
求められることがある。
<豊臣秀吉>
鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ほととぎす
創意工夫をこらし、農民ともさらに下層とも言われる身分から
戦国の世を生きぬき、天下人にまで至った秀吉を表している。
人を動かすことに長けていた秀吉らしい。
<徳川家康>
鳴かぬなら 鳴くまで待とう ほととぎす
織田信長、豊臣秀吉の後塵を拝しながらも、
あせらず、じっくりと機会を待ち、安定した江戸時代を築いた
家康をよく表している。
<松下幸之助>
鳴かぬなら それもまた良し ほととぎす
ほととぎすといえども、いつも鳴いているわけではないし、
鳴いていないからといって、ほととぎすの価値が失われるわけでもない。
ひとりひとりの気持ち、存在を大切にしていた松下幸之助らしい。
鳴くか、鳴かないかは、ほととぎすが決めること。
誰かが何とか鳴かせようと、
一方的に価値観を押し付けてしまうと、つい反発してしまうもの。
鳴かないのにも何らかの理由があったりする。
鳴くための準備ができているのか、成長できているのか、
鳴きたくなる環境になっているのか、よく観察する価値がある。
<鳴くという選択肢>
もちろん、ほととぎすであれば、鳴くことによってパートナーを見つけることができ、
人であれば、その人の主体性が発揮され、
充分にその生を活かすことができるのは間違いない。
しかし、鳴く選択肢があるように、鳴く以外の選択肢もあるし、
思いもつかない、すごいものを見つけてくるかもしれない。
ただ、鳴くことの素晴らしさ、
さらにはただ鳴くだけでなく、美しく鳴く、エネルギッシュに鳴く、
自分らしく鳴くことの素敵さに気づくためのヒントは示していきたい。
自分らしく鳴けるって、いいかも・・・
そんな気持ちに自然になれるようにしていきたいもの。