気づきの伝道師 藤井一規です。
感情を表すことは、生きるうえで大切なこと。
そのとき、どんなことが起きるだろう?
自分に起きることを感じることは、生きることを感じることにつながる。
今日は、笑顔になるとき、そして泣きたくなるときを通して、豊かに生きることを考えていく。
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この記事の目次
「笑おう、そうすれば世界が貴方と共に笑う。泣きなさい、そうすれば貴方は一人だ」
by エラ・ウィーラー・ウィルコックス(米の著作家、詩人)
「孤独」という有名な詩の冒頭だ。
この一節の意味するところはなんだろうか?
そして、どのように活かしていくことができるのだろう?
<感情に巻き込まれる>
この詩は、作者のエラの実体験から生まれてきているそう。
晴れやかな舞踏会に向かう列車の中、
ひとりの黒い服を着た女が泣いていた。
うきうきしていたエラは、かわいそうになり、
隣に座り、目的地に着くまで慰めた。
会場についたとき、エラは楽しいはずの舞踏会を
楽しむことが出来なくなっていたという。
<笑顔になるとき>
人は感情を大切にしている。
だから、感情表現につながっている表情や姿勢、態度には反応する。
感情の持つエネルギーや、波動は周りに伝搬していき、
共鳴が起きたりする。
中でも、特に顕著なのは笑顔だ。
特に知り合いではなくても、
にっこり笑顔には、思わずつられて頬が緩んだり、
なんだかうれしくなったり、さらにはこちらまで笑顔になったりする。
自分自身の中では、
笑顔になると、身体が緩み、拡がり、自分の中から外に向かって、
何かが放射されていくように感じたりする。
笑顔になることは誰にとっても心地よいものなので、
周りもそれをキャッチしやすい。
そして、どんどん伝わっていく。
<泣くとき>
悲しくて泣くときは、反対に身体は小さくなる方向になるし、
意識も内側に向かっていく。
泣いている人がいたら、慰めたくなったりする。
大切に思う人なら、より強くそう思うかもしれない。
しかし、当人の意識は内側に向いているので、
周りでいろいろ話しかけても、あまりキャッチすることができない。
あれこれアプローチしようとしても、あまり効き目がないので、
同情していうちに、慰めている人まで落ち込んでしまったりする。
<感情を扱う>
感情が持つ特性を利用して、
自分を外に開いた状態にしたいなら、笑おう。
笑えば、世界とつながっていくことができる。
反対にひとりの世界になるには、泣こう。
泣いている人がいるからといって、
なんとかして泣きやませようとする必要はない。
自分の中の世界を感じる時間も大切な時間。
自分の世界を感じているそのひとのことを、
包み込んで、あたたかく見守っていけばいい。
安心して、泣ける。
そんな場にしていきたい。
そう。笑ったり、泣いたり。
その周りで一緒に笑ったり、あたたかく見守ったり。
人生を豊かに感じていきたいもの。