気づきの伝道師 藤井一規です。
どんな言葉をつかうかは、
人生において大切なことだと以前にもお伝えしてきた。
今日は、ひとつの詩を通して改めて考えてみたい。
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この記事の目次
「ひとつのことば」
作者不明
ひとつのことばで けんかして
ひとつのことばで なかなおり
ひとつのことばで 頭が下がり
ひとつのことばで 心が痛む
ひとつのことばで 楽しく笑い
ひとつのことばで 泣かされる
ひとつのことばは それぞれに
ひとつの心を持っている
きれいなことばは きれいな心
やさしいことばは やさしい心
ひとつのことばを 大切に
ひとつのことばを 美しく
<作者について>
内容に触れる前に、この詩の作者について。
この詩は、北原白秋の作として紹介されることがよくあるようだけれども、
どうやら違うようだ。
ことばの大切さをつたえるために、
学校教育などの場で紹介されることが多いことから、
教育に関わる方が作ったのかもしれない。
ちょっとしたことば、ことばひとつが引き起こす影響について、
わかりやすく伝えてくれている。
<ことばの持つ心>
ことばには、心がある。
気持ちや、思いがある。
言霊ということばがあるように、
ただの文字の集まり、音の集まりというものではなく、
意味をもち、イメージを持ち、さらにはその後ろにある、
感情や考え方、在り方まで含まれていたりする。
悪気はなくても、相手によっては
グサッと突き刺さるようなことばがあったりする。
美しいことば、素敵なことばに出会うと、
それだけで、なんだかうれしくなったりする。
<つたえ方>
文字にしたら同じでも、
どのような心で発声するかでも違ってきたりする。
字面は同じであっても、
どんな気持ちで伝えるかで、
全く違うものになったりする。
ことばそのものの心と、
一致するような心で伝えると、
その心はより伝わりやすくなる。
矛盾するような心で伝えると、
受け手の心をかき乱す。
<ことばを大切に>
ことばそのものの心と
伝えようとするあなたの心。
ともに美しく響きあうように使えたら、
自分自身にも、相手にも、さらにはその周りにも
それは広がっていく。
あなたの中では、考えたとき、声に出したとき
自分の声をきいたとき、相手の反応を見て、聞いて、感じたとき
何度もその影響を受けていく。
どんなことばを、どのように使っていくか、
改めて意識していきたいもの。