気づきの伝道師 藤井一規です。
立つ。というと、何気ないことのように思うかもしれない。
しかし、望ましくしっかり立つことは意外にできず、
無理がかかった立ち方になってしまうもの。
今日は、立つことについて考えていく。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/11402/
この記事の目次
「まず正しいところに足を置くように気をつけなさい。それからしっかり立ちなさい」
by エイブラハム・リンカーン(第16代アメリカ合衆国大統領)
この言葉は、どんな立ち位置をとるか、ということの重要性も伝えているが、
今日は、健康的にしっかり立つことの方に集中することにする。
立つときに、気をつけていることは?
立ち方によっては、身体に大きな負担をかけたり、
気持ちにも影響があるという。
しばし、掘り下げていきたい。
<立ち疲れ>
何か運動したわけではないのに、ただ長時間立っているだけで、
ものすごく疲れたという経験があるのではないだろうか?
立った姿勢を保とうとするとき、不自然だったり
安定性に欠けた立ち方だと、維持するためには
バランスをとるために多くの筋力を必要とすることになる。
筋力をたくさん使えば、疲れが来ることは
容易に想像がつく。
<正しい姿勢>
正しく立ちなさい、と言われたら、
どんな立ち方をしますか?
背筋をピンと伸ばす?
胸をグッと張る?
気をつけのように腕もまっすぐ?
いわゆる良い姿勢をとることのように
思うかもしれない。
しかし、良い姿勢をとるためには、
あちこちの筋肉に力を入れて、がんばらなくてならないことに気がつく。
身体が固くなれば、呼吸も邪魔されてしまう。
酸素を充分取り込めなければ、脳の活動も低下してしまう。
「姿勢をよくしなさい」
という言葉は、辛い姿勢をとりなさい。思考出来ないようにしなさい。
という指示になってしまっているかもしれない。
<自然に立つ>
筋力トレーニングを目的にしているのでなければ、
自然に、余計な力を使わない、省エネで立つことが望ましい。
だったら、ということで、だらんとして、猫背になったりするのは
別の一生懸命な筋肉を生んだり、どこかを圧迫してしまう。
前後、左右にずれているものを保とうとすれば、
どこかに無理がかかってくるのは当然なことだからだ。
体重がかかるのは、骨が体重を支えやすい場所なので、
つま先というよりは、脚の骨が地面に向かっているかかとのほう。
膝や、股関節は緩めておきたい。
バランスを取るためには、膝や股関節が動く必要があるが、
まっすぐにしようとしていると、固まって動きにくくなってしまい、
それをカバーするために筋肉が必要になる。
私もそうだったけれど、膝や股関節を突っ張っている人は多い。
脚の付け根のそけい部は、意識して折るくらいが良いようだ。
<頭の位置>
頭は5キロほどの重さがあり、
前に出ていたりしたら、支えるために首や肩の筋肉を酷使することになる。
肩こりの原因のひとつは、頭の位置からきていたりする。
立つバランスを取るために、他の筋肉も無駄に使ってしまう。
耳の穴の指一本くらい前が、
先に書いた、体重が地面に掛かっているかかとの上あたりに来るようにしたい。
顔の向きは、呼吸が楽にできる場所を見つけていきたい。
<しっかり立つ>
自然に、エコに立ち、呼吸が楽にできる状態を手に入れたら、
膝から下が、地面の方向にすこし沈んでいくような意識を持ってみる。
力を入れようとしなくてもいい。
そして、息を耳の穴の高さまで吸う意識を持ってみる。
地面とつながって、楽にしっかり立つことができる。
気持ちもなんだか違ってきたりする。