気づきの伝道師 藤井一規です。
経営がうまくいかなくなってしまうパターンのひとつに、
目先の利益を得ようとして、評判をおとしてしまう、というものがあります。
また、何かを始めようとするとき、先立つものはお金だと考え、お金に意識を集めてしまうと、
本来実現したいことと異なることに意識が向かうことになってしまいます。
今日はお金の特性と、意識したいことについて考えていきます。
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http://shitsumon-alacarte.com/mental/12609/
この記事の目次
「金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事をなすのにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然と集まってくるさ」」
by 坂本竜馬(江戸時代末期の志士、土佐藩郷士)
経営していくうえで、お金に対する意識は大切なもの。
お金をうまく回していくことができなければ、その会社はつぶれてしまうことになる。
その一方、手元にはお金はなくとも、夢や評判にお金が集まってきたりする。
お金の特性と、意識したいことについて、しばらく考えていく。
<売り上げとコスト>
たくさん売り上げても、その分コストがかかってしまっているとしたら、
利益が無くなっていってしまいます。
どこでバランスを取っていくかは、大切な判断ポイント。
とても美味しいパンをつくっていたお店があった。
あるとき、メディアに紹介されたりして、急にお客さんが増えたとする。
お客の満足を保っていけると良いのだが、
大量のお客に対応するために、質を落としてしまったり、
大きな投資をしてコストカット。
結局、評判を落として、経営が破たんに向かってしまう・・・
なんて話はよくある。
<評判のチカラ>
人の評判、口コミ情報は効果のある集客手段だ。
身近な人からの情報は、信頼性が高く感じられるもの。
そして近年は、インターネットでの口コミ情報が大きなチカラを持つようになった。
評判のチカラがより短時間で大きな効果をもたらしていたりする。
それは、プラスにも、マイナスにも働くということであり、
変わらずに健全な経営をしていても、
ちょっとしたトラブルや中傷から、経営に影響するようなこともある。
評判を保つことは、より重要性を増しているかもしれない。
<お金が集まるところ>
起業するために、クラウドファンディングという手法が知られるようになってきた。
これ実現したら、素敵だなっていうアイディアに、インターネット上から支援できる仕組みだ。
起業家としては、先立つお金を魅力的な夢を示すことで、
広く資金を集めることができるというメリットがある。
お金を出す側も、夢に参加できることになる。
もともと、お金を持っている人や、投資先を探している人にアプローチして
資金を出してもらう、ベンチャーキャピタルという手法は存在していた。
そのとき、一番重要視されるのは、事業をおこそうとしている人となり、だという。
クラウドファンディングにしても、ベンチャーキャピタルにしても、
進めようとしている人の評判はとても重要なポイントになっている。
評判の悪い人とわかれば、お金を出そうとは思わないだろう。
<評判が集める>
誰しも、お店でも、旅行先のホテルでも、誰しも評判の高いところに行きたい
という気持ちが起きるもの。
お金ばかりに意識が向かえば、評判を落とすことになる。
商品やサービスの質が落ちれば、顧客からの評判が下がるし、
従業員に無理をかけ続けていたら、その事業を支えていこうという意欲が下がってしまい、
結局は顧客からの評判は下がってしまう。
ビジネスでなくとも、関係をつくっていくなら評判の高い人のほうがいい。
もちろん、表面的に評判を高めようとするだけでは、長続きはしない。
関係をつくった相手に、どれだけ満足していただくか、
それを継続していけるかが重要。
良い評判のあるところに人は集まっていく。
すると、必要なお金もその中から生まれてきたり、
人とともに集まってきたりするものなのだ。