気づきの伝道師 藤井一規です。
全ては変化していくもの。
しかし、変わらないことを選択する場合もある。
そのひとつが、「伝統」だからというもの。
今日はレッド・バーバーの言葉から、伝統と変わることについて考えていきます。
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この記事の目次
「『伝統』という言葉は、変わろうとしない人間が、言い訳に、とてもよく使う」
by レッド・バーバー(米のスポーツ解説者)
前例がないから、伝統だから。
変えないときの理由としてよく使われる言葉だ。
この言葉をきっかけに、伝統と変わることについてしばらく考えていく。
<伝統だから良いのか?>
伝統を守る、というとなんとなく素晴らしいことのように思えたりする。
しかし、悪しき伝統というものも存在したりして、
単に「伝統だから」というだけでは、守る理由にはならないことは明白だ。
伝統の中味を吟味したうえで、遺したほうがよいものを遺していけばよい。
にもかかわらず、「伝統だから」を変えない理由として持ち出すことがよくある。
だから、「伝統だから」という答えが出てきたときは要注意。
真に大切にしたいことは、その伝統の中味を吟味してはじめてわかるもの。
<前例がない>
また、断る理由としてよく登場するのが、前例がない、というものだ。
新しいことに取り組もうとするとき、前例がないのは当たり前のこと。
たしかにいきなり最適なことをすることはできないかもしれないけれど、
だからといって断ってばかりいるとしたら、いつになったら革新的なことを
始めることができるというのだろう。
前例をつくっていくことは、未来に向けて必要なことだったりする。
逆にいうと、前例をつくったり、過去から見つけてくることで、
うまく進めていきやすくなるということでもあり、
何らかの形で、前例を引き寄せておきたい。
<遺したいものを受け継ぐ>
素晴らしい伝統もたくさんある。
何気ないところに、受け継がれていたりするものもある。
何を遺していきたいかを考える機会をもっていきたいもの。
それは、どんな素敵が存在しているかに、気づく機会になるからだ。
また、何を遺していきたいかは、時ともに変化していくかもしれない。
記録として遺せばよいものと、活きたものとして継続していきたいものが出てくるはず。
伝統と出会ったら、どんな素敵があり、どんな残念があるか
考えるようにしていきたいものだ。