気づきの伝道師 藤井一規です。
幸福を感じると、より健康になると言われます。
悲しみに出会うことで、心が強くなっていくと言われます。
今日は、感情との付き合い方について考えていきます。
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この記事の目次
「幸福は身体にとってはためになる。しかし、精神の力を発達させるものは悲しみだ」
by マルセル・プルースト(フランスの作家)
生きていくと、さまざまな感情と出会っていく。
怒りっぽい自分を何とかしたい。すぐ落ち込んでしまう自分を何とかしたい。
そんな思いを抱えている人も多い。
感情との付き合い方について、しばらく考えていく。
<心と身体の関係>
心と身体とは密接に関係している。
人は何らかの刺激、何かを見たり、聞いたり、身体で感じたりすると
それが何を意味をするかを考える。
このプロセスは意識できることもあるが、
意識できないことのほうが多かったりする。
その結果として、自分が出した意味に反応する。
その反応のひとつが感情だ。
感情以外にも、身体にさまざまな変化が起きたりする。
脳だけでなく、身体の中にある神経組織からの信号で、
電気信号に始まり、様々な物質が全身に巡っていったりする。
そして、その結果起きた身体の変化を感じ取って、
感情が強化されたりする。
笑顔になっている自分を見つけて、なにかうれしい、楽しい気持ちが
強化されたりするもの。
<感情がくれるもの>
幸福感を味わうと、より健康になるということが知られるようになった。
幸福感とともに、幸せの信号や、快感物質が身体に拡がっていく。
生きていくことに対して肯定的な情報が行き渡り、
細胞が生きようとするチカラになっていく。
悲しみは、強さを与えてくれる。
痛みや苦しみの体験をすることで、
乗り越えるためのチカラを得ることができる。
全く悲しみを味わったことがない人と、
過去に経験のある人とでは、衝撃の度合いが大きく違うという。
準備のない状態のときに、あまりに強い衝撃をうけてしまうと、
無意識のうちに、生きることに対して絶望感を覚えてしまったりすることがある。
適度に、様々な感情を経験することは、
心の容量を大きくすることに役立っている。
<感情が教えてくれること>
感情が起きるということには、そこには自分にとって、
大切な意味があることを示している。
喜びであれば、自分の求めているものがそこにあるということかもしれない。
怒りであれば、自分の大切にしている何かが
奪われたり、傷つけられたりしていることかもしれない。
悲しみであれば、失ったものの重大さに気づいたことかもしれない。
・・・
人生を深く、豊かに生きていくためには
大切なものを大切に扱うようにしていきたい。
それには、自分の大切にしているものが、何かを知っておく必要がある。
感情は、そこには大切なものがあるというシグナル。
感情は、自分の大切にしているものを知るチャンス。
感情を大切にしながら、この感情が教えてくれることは何だろう?と問いかけて、
自分の大切なものに気づきながら、望ましい人生を送っていきたい。