気づきの伝道師 藤井一規です。
人は言葉と言う道具を得て、発達したといっても過言ではない。
生まれると、しゃべることを覚えようとする。
そして成長が進むと、黙ることも学んでいくが、なかなか思うようにはならないようだ。
今日は、しゃべること、黙ることについて考えていきます。
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この記事の目次
「人間はしゃべることは生まれてすぐ覚えるが、黙ることはなかなか覚えられない」
by ユダヤの格言
黙るべき時に黙っておけば、トラブルや災いに巻き込まれなかったのに。
そんなケースは結構あるものだ。
意外に黙ることは難しい。
今日はしゃべること、黙ることについて考えていく。
<成長と言葉>
未熟な状態で生まれてくる私たちは、
重要な道具である言葉もわからない状態で世界と出会う。
身体の準備が整っていくと、
なにやら働きかけられたり、目の前で何かが起きていくきっかけに
言葉があることがわかり、それをモノにしようとする。
何かを身に付けるのには、使ってみることはとても有効だ。
試行錯誤しながら、有効なものに洗練させていく。
言葉を発することで、自分の欲求が満たされることがわかっていく。
誰かにお願いをして、欲求を満たすこともできるが、
それよりも、自分のことを話すと、
自慢ができたり、反対に悲劇のヒーロー、ヒロインになれたりもすることがわかる。
しゃべることは、自分が存在することを主張するのにはとても有効な手段。
<黙ること>
成長していくと、自分の主張だけをしていると
具合の悪いときがあることに気がつく。
社会生活、集団生活をする上で、
誰かの言うことを聞く必要があることがわかってくる。
質問を投げかけるときを除いて、
しゃべっているときは、自分のことに意識が向かっていることが通常だ。
自分のことばかり考えていると、
他者との間に問題をおこすことが多くなる。
たとえば、誰かと付き合っているとしたら、
相手のことを考えられないままだとしたら、うまくいかなくなる。
相手から、想いを気持ちを一杯伝えてくれることはうれしい。
それで付き合いが始まったりもする。
しかし、こちらからの話を聞いてもらえないとしたら、
どこかで限界が来てしまうだろう。
<しゃべること、黙ること>
もちろん、自分の気持ち、考えを話すことができることは大事なこと。
しゃべるとなっていくと、もっと軽いものになっていく。
しゃべることは話し手側の満足を連れている。
聞き上手なひとは、話し手を満足させる術を知っていると言ってもいい。
自分が満足しているとき、一緒にいる相手も満足していると思い込み、
不満を抱えていることに気づかなかったりする。
しゃべることはとても重要な能力だけれども、
黙って話を聞くこと、周りに注意を向けることも大切な能力。
黙ることを、もっと意識してみても良いかもしれない。