気づきの伝道師 藤井一規です。
ゴルフのメジャー大会では、優勝する人は優勝する雰囲気を持っているといわれたりします。
実力があっても、勝てない選手がいたりします。
なぜそのようなことが起きるのか、しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/12986/
この記事の目次
「絶対勝つと思ったら、勝つ。高く昇ろうと思ったら、高いところを思え。勝つのは、たいがい、勝てると思っている人間だ」
by アーノルド・ダニエル・パーマー(米のプロゴルファー)
不思議なことに、実力が同じくらいの人たちで勝負していると、
勝てると思っている人に流れが行ったりする。
一体何が起きているのだろう? もう少しこの言葉を味わっていく。
<不安が招くもの>
つい先日2017年の全米プロゴルフ選手権で、松山英樹プロが優勝争いをしていた。
彼の実力は世界トップクラス。いつメジャー大会で優勝しても不思議ではないと言われている。
最終日を迎えたとき、1打差の2位タイだった松山選手。
日本人の初メジャータイトルへの期待がかかっていた。
私も期待して、中継をちらりと見てみた。
すると解説の方が、昨日、誰よりも遅くまで練習していたのが松山選手だったと披露をしていた。
それを聞いたとき、あ、残念ながら今回の優勝の可能性は低いのではないかと思えた。
なぜなら、このままでは勝てないのではないか?
という不安に取りつかれている可能性が高いことを示していたからだ。
もちろん練習は能力を向上することになるのだけれど、
勝負の最終局面で、疲れがたまっているだろう心と身体を充実させておきたいときに、
真逆の、心と身体を不安にさせるほうに意識が向かっていた。
練習で、不安を拭い去りたかったのかもしれないが、
拭い去ることは難しいだろうし、身体は疲れていく。
不安は、身体の自然な動きを阻害してしまったりする。
ちょっとしたことで、不安は拡大してしまうもの。
メンタルが大きな比重を持つゴルフでは、致命的となりかねない。
<メジャー優勝者の雰囲気>
これに対し、優勝者ジャスティン・トーマスのラウンドする様子が中継されたとき、
まだまだ勝負はわからないという段階にも関わらず、
解説者は、彼は優勝者の雰囲気を持っていますよね、と伝えていた。
優勝前から、優勝者たるものがにじみ出てきている。というのである。
今日の言葉は、PGAツアー(アメリカ合衆国及び北米における男子プロゴルフツアー)通算62勝という
大記録を持つアーノルド・パーマーの言葉だ。
不思議なことに、実際、優勝者は勝つべくして勝つという意識をもっている。
うまくいかないかもしれない、ダメかもしれないと考えることは、
うまくいかない状態を思い浮かべ、マイナスな思いに感覚に取りつかれてしまう。
自分に対して、掛けなくてもいいはずのブレーキをかけたり、落とし穴を自ら掘ったりしているのだ。
<勝てるという意識>
実力を磨こうという意識はとても大切なもの。
練習をしなくても勝てるかと言えば、そうではないだろう。
もちろん、勝てるはずだから手を抜いても大丈夫というのとは違う。
しかし、勝負となれば、負けるかもしれないと思っている方よりは、
しっかりやっていけば勝てる。と思っている方に分がある。
自信にみなぎっている方に、運も味方したりするもの。
それまで培ってきたものを信じて、
勝てると思うことで、勝利を引き寄せることができたりする。
覚えておきたいことだ。