気づきの伝道師 藤井一規です。
どっちにする?と聞かれて、
こっち。って答えたら、え~、そっちのほうがいいよ~。
なんて言われることがあります。
なんだ、初めから決まっているなら聞くなよ! と言いたくなったり。
今日は、寺山修司の言葉から考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/13067/
この記事の目次
「大体人生相談してくるのは、相談前にもう自分で答えが決まっているものが多い」
by 寺山修司(歌人、劇作家)
答えが決まっているのに、「どうしたらいい?」
と聞く心理はどこから来るのだろう?
もうすこし考えていきたい。
<相談>
相談するってことは、どの選択をしていけばいいか、最終決定できない状態。
どこかに迷いがあることを示している。
自分の答えが見つかっていないのではなく、
その答えが順調な人生を導いてくれるかどうかに不安があったりしている。
心の中で答えは決まっていても、
その決断を後押ししてくれることを願っていたりする。
相談した相手からの答えが、自分と同じ答えだとしたら、
やっぱりそうね!ということになるし、
違っていたら、え~!それじゃなくて、こっちのほうが良いよ!
なんて展開になっていく。
<確証バイアス>
私たちは、自分が今考えていることは正しいと思いだい。
そのための「確証」を求めていたりする。
相談といいながら、判断を求めているのではなく、
実は、同意の言葉を待っていたりするのだ。
自分の事情をわかってほしい、好みを知ってほしいという意図もあるかもしれない。
しかし、多くの場合、判断を求められていると思って判断を返すと、
そうじゃない!!っていう反応になったりするもの。
答えは決まっているが、より確実感を得ていきたいため
背中を押してもらいたいのだ。
<よく聞いていく>
もちろん、本当に何を選べばよいのか、どうしていけばよいのか、
全く不明なこともあるかもしれないが、
ほとんどの場合、何度も考えて考えて、
なんらかの答えをすでに見つけていることの方がはるかに多い。
だからもし、あなたの選択を言って、否定されようとも、
ムッとする必要など全くない。
どうしてそれを選択したのかを聞いていくと、満足が得られていく。
もともと、背中を押してもらいたいのだから、理解者、賛成者になっていけばいい。
<答えは既に自分の中にある>
相談をうけたとき、まずは相手の考えを聞いていくようにすると、
こちらから何も言わなくても自分で答えを導き出してきたりする。
明確な形になっていなくても、
答えは本人の中にきっとあるし、本人の中にしかない。
堂々巡りをしているようなときは、
そこから抜け出せるヒントを示すと、自ら答えを出していけたりする。
あとはちょっと背中を押すだけで、自分で動き出すことができたりする。