気づきの伝道師 藤井一規です。
探し求めているものが目の前にあっても、気づかないことがある。
いつも目にしていることのなかに、重大な秘密があったりする。
今日は、気づく秘訣について考えていきます。
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http://shitsumon-alacarte.com/mental/13092/
この記事の目次
「森を歩いても薪(たきぎ)を見つけられない」
by ロシアのことわざ
自然の森を歩いていけば、たきぎとなるものを見つけられるはず。
しかし、ただ漫然と歩いていたら、気づくことができなかったりする。
どういうことなのか、しばらく考えていく。
<観察力>
毎日のように通勤したり、通学したり、買い物に行く道。
そこに、どんな変化があるかに意外と気づいていないもの。
お祭りのポスターが貼りだされていたり、
季節の花が咲いていたり、展示物が変わっていても気づいていなかったりする。
そういえば、あの雑貨店に最近話題の
「ハンドスピナー入荷」って貼り紙があったよね。
と言っても、え?そんなのあった? そもそもハンドスピナーってなに?
って言われてしまったりする。
脳は休むのが大好き。
変化がないこと、同じことの繰り返しだと感じ取ると、休憩してしまう。
興味を持って、新しいことはないだろうか?
違いが起きていないだろうか?という意識がないと、
意外と気づくことができないもの。
<洞察力>
直接目に見えるもの、聞こえるのも、感じられるものに気づくかどうかは観察力。
さらに、観察できたことから、その奥にあるものに気づいていくのが洞察力だ。
森を歩いていると、立ち枯れの木に気づいたりする。
ここまでは観察力。
さらに、立ち枯れの原因はなんだろう?
考えてみる、仮説を立ててみる。
そして、その考えや仮説が正しいかどうかを、また観察から確かめてみる。
たとえば、振り子が揺れる様子は、誰もが見ることができるもの。
観察力が弱い状態では、目には入っていても、見えていなかったりする。
見えていたとしても、そこに大きく振れているときと、
小さく振れているときとで、周期が同じ。
という、振り子の等時性があることには気づかない人がほとんど。
気づいてもそのままにする人と、どうして一定性があるのだろう?と
さらに考えを進め、洞察力を発揮していって、
ガリレオは振り子を時計に応用することを思いつく。
観察力+洞察力は新しいモノを生み出す、大きなチカラになっていく。
<せっかくの経験を活かす>
新しい体験を活かしていくためには、
興味を持って観察するチカラが求められていく。
そしてそこから、何が起きているのかを考え、推察していく、
洞察力を発揮していくと、より深い気づきが得られていく。
同じことを体験しても、体験者の知識や学びの段階、意識の違いによって、
得られることも違っていく。
何かを経験するのなら、より深いもの
真理に近いものに気づいていきたいもの。