気づきの伝道師 藤井一規です。
睡眠とは、なんだろう?
従来は脳と身体を休めるためのもの、という考えが主流だったが、
近年は、睡眠中は非常に活性化した状態なのではないか?
と考えられるようになってきました。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/13157/
この記事の目次
「疲れちょると思案がどうしても滅入る。よう寝足ると猛然と自信がわく」
by 坂本竜馬(江戸時代末期の志士、土佐藩郷士)
坂本竜馬も睡眠によって、身体が癒され、回復する
という考え方が主流な時代の存在ではあるが、
充分に寝足りていると、自信が湧いてくると伝えている。
睡眠が何をもたらしているか、もう少し考えていきたい。
<疲労回復>
生きていれば、活動すれば老廃物が発生する。
その老廃物は、身体では常時排泄する仕組みがある。
しかし、脳は、そういうわけにはいかない。
そして、どうやら睡眠中に老廃物を排泄、回収するモードになることがわかってきた。
睡眠不足は、脳内の老廃物を残したままの状態を
生み出しているということだ。
老廃物が溜まった状態では、
健康的な判断になんらかの悪影響がある可能性がある。
<体験の再構築>
また睡眠している間、それまでの体験の整理が行われていることがわかってきた。
たとえ理解できないような体験をしたとしても、
睡眠中に、それがどんな意味を持っているのかを判断しようとし、
再整理と再整頓が行われているらしい。
そして、海馬の短期記憶の情報を、重要なものは
長期記憶に書き写すことが行われている。
試験前に一夜漬けで時間がないからと徹夜するよりは、
学んだ後に睡眠をとったほうが、より記憶に定着する。
睡眠は、学習にも大きな効果をもっているのだ。
<身体と脳>
司令塔の脳がクリーニング、再整理を行っている間に、
身体のほうも、もちろん翌日のための準備をしている。
いつでもクリーニングできるとはいえ、
脳からの指示がたくさんは来ない睡眠時間は貴重な回復期間。
さらに睡眠と成長との関係も知られるようになってきた。
成長ホルモンは、深い眠りのときに多く分泌されている。
また、身体のリズムを整えるために、睡眠が役に立っている。
<しっかり睡眠を>
だから、しっかり睡眠をとることは、健康に役に立つ。
人によって十分な時間は違ったりするけれど、
寝足りた状態を手に入れておくことは、
脳にも、身体にも好ましい影響がある。
24時間刺激を得ることができる現代、
改めてしっかり睡眠をとることを意識する必要がありそう。