気づきの伝道師 藤井一規です。
苦い体験はしたくないものだが、それが良いきっかけになったりもします。
長嶋茂雄の言葉から、どういうことなのか、もう少し考えていきます。
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この記事の目次
「口惜しかったさ、そりゃもう。でも、あれほどいい三振もなかった。あれほど生きた三振というのもなかった」
by 長嶋茂雄(元プロ野球選手、元プロ野球監督、読売ジャイアンツ終身名誉監督。日本プロ野球名球会顧問)
プロ野球のデビュー戦で金田正一投手に、
4打席連続三振に打ち取られたときを振り返っての言葉だ。
そこから何をみつけられるのか
もう少し考えていく。
<全力>
話題のルーキー長嶋茂雄の登場。
対戦する金田正一投手は、プロの厳しさを教えてやるとばかりに、
まともにバットに当てさせない。
結果は4打席連続三振。
しかし、完全に牛耳ったはずの金田投手は、
全力で振ってくる長嶋に末恐ろしさを感じたという。
この言葉からも、両者は正面から思い切って、
全力で当たっていたことが伝わってくる。
<負けても失敗しても>
私たちは、失敗することを恐れがちだ。
恐れるがゆえに、自分の実力を出せずに終わってしまったりする。
でもそれではもったいない。
どうせならできるだけのことをしてみる。
悔いを残すくらいなら、思い切ってやってみる。
うまくいかなくても、負けても、失敗しても
それで終わりなわけではない。
全力を出した経験があればこそ、得られるものがある。
<成長>
初対戦では三振の山となった長嶋選手も、
翌年の開幕戦ではいきなりホームランを打つなど、
プロ野球人生で見れば、金田投手をどちらかといえば得意としていった。
これも、初対戦での口惜しさがあって、
それを乗り越えようという意識が生まれていたせいかもしれない。
すくなくともこの口惜しさは、自らを成長させようという意欲につなげていった。
<思い切って>
だから、何かを恐れて、こわごわするのではなく、
やるなら思い切ってやってみる。
そこから学んでいけばいい。
味わった口惜しさをエネルギーに変えていけばいい。
金田投手が全力で迎え撃ったのも、
金田なんて簡単に打てると、ある野球関係者が言ったことが伝わって
闘争心に火がついていたと言われている。
思い切って、全力を出したのなら、
後悔することもない。
そこから学んで、成長していけばいい。