気づきの伝道師 藤井一規です。
何事も完璧でなければならないと考える人がいます。
しかし、現実的にはなかなかそうはいかなかったりします。
良かれと思って取り組んでいるのでしょうが、
完璧だということは、本当に良いのでしょうか?
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/13689/
この記事の目次
「何もかも上手くいかないと気が済まない完璧主義者は、それがいいことだと思っているフシがあるけれど、それで周りが迷惑することもあるんじゃないかな」
by 高田純次(日本のタレント)
完璧を求めることにはデメリットがあります。
もう少し明らかにしていきます。
<家を建てて住む>
例えば、新しい家を建てて住むことを考えてみる。
快適に住むことができてゴールだ。
土台を作っている間は、あまり進んでいるようには見えないが。
骨組みを作り始めると、どんどん出来上がっていくように感じられる。
屋根が付き、壁ができていくのは結構速い。
家が、家の形になるのは素早い。
そして内装。
内装も、大きなところから始まり、どんどん出来上がっていく。
おお、家になったなと思うまでは速い。
そこから、細かいところを仕上げていくのに、
気に入るようにあれこれ考えたり、
作ってみては、やはり違うとやり直したりしていると、
時間はあっという間に過ぎていく。
完璧でないといけないとなると、
住める状態にはなっているのに、
最高の状態ではないからと、住めないってことになる。
<完璧への道のり>
完璧への道のりは、はじめは順調に進む。
1%進むのはあっという間かもしれない。
50%、60%、70%となっていくのも速い。
しかし、100%に近づけば近づくほど、
1%進むのにかかる時間と工数はどんどん膨らんて行く。
こだわればこだわるほど、
100%に到達するのは遠い話になっていく。
ときには、戻ってやり直しなんてことになったりもする。
<完璧主義の影響>
別に自分のこだわりなんだからいいじゃないか!
と考える人もいるが、どうもそうでもないようだ。
もし、上司が完璧主義だったら、部下は抜けを怖れたりする。
時間をかけてもあまり効果の出ないところに、
大きな工数を使う羽目になったりする。
仕事は遅くなり、効率が悪くなったりする。
いくらやっても、これで完璧か?というと、
どこにかに気になることがあったりする。
だから、充実感や満足感を得ることが難しくなってしまう。
できていないことが気になって、
ストレスや不安につながったりする。
うまくできなかったりしたら、自己嫌悪したり、
自分を否定したりしがち。
そんな人がいたら、周りにも何らかの影響があるもの。
<どのレベルでもOKがある>
完璧を目指すのもいいけれど、
完璧でなくてもOKがある。
そのOKを見つけ、喜んでいくことができる。
完璧で初めて1、それまでが0というわけではなく、
途中の段階でも値は存在しているのだ。
すべてできてから住み始めるのではなく、
住みながら改装していく、という手段もある。
充実や満足を感じる機会も持っていきたいものだ。