気づきの伝道師 藤井一規です。
知らず知らずのうちに、間違ったことを
信じ込んでしまうことがある。
意図して捻じ曲げられた情報に、踊らされてしまうこともある。
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/14224/
この記事の目次
「政府がちょっと手を貸せば、どんなに馬鹿げた事でも大多数の国民が信じるようになる」
by バートランド・ラッセル(英の数学者・哲学者・社会思想家)
権力者や、影響力を持つ者が
情報を捻じ曲げたりして、
ばかげたことであっても国民に
信じさせてしまうことができたりする。
もう少し掘り下げていく。
<改ざん>
テレビ番組などで、過剰演出だったり、
番組を作る側の意図に合わせて、ねつ造したり
するようなケースが知られている。
医薬品の臨床データの改ざんは、たびたび指摘されている。
最近では、有名企業の検査データの改ざん
大学や研究所の研究論文の虚偽記載などがニュースに上ったりする。
もっともらしく修正する技術は、簡単に手に入ることもあり、
他人事ではなかったりする。
<権力者が動けば>
有名人や権力者の行動や発言は、その影響力が大きい。
こうした強い影響力を持つ人が、
意図的に何かを流行らせようとしたとき、
それは、たいして難しいことではなかったりする。
公平性を欠いて、一方的な意見や情報だけをより望ましいもの
として流布し続けていると、その方向になったりする。
特に子供への教育に使われると、次第に常識化してしまったりする。
また、公式なデータを扱うことになる政府が意図的に、
世論を動かすために、いろいろな工夫をしていたりする。
そこに、もっともらしい話を付け加えたら、
その方向に社会が動きやすくなる。
よく考えれば明らかに統計的に考えておかしな情報であっても、
数字だけが独り歩きしてしまったりする。
<データマジック>
例えば、公共性の強い場所を禁煙するなど、既存の何かを禁止しようとすると、
賛否両論が巻き起こるもの。
外食産業を禁煙にするという法案が検討されたとき、
禁煙にすると、外食産業の売り上げが何千憶減少するという記事が新聞に載った。
しかし、よくよく調べてみると、
禁煙にしたら実際に売り上げが下がった実例をもとに
それを全国に広げたら。。。を試算したわけではなく、
外食産業の関係者にインタビューして、
何パーセントくらい減りそうかを聞き出して、
外食産業の売り上げにかけ合わせただけだったという。
実際のところ、禁煙にしたら欧米では
売り上げが上がる傾向の店のほうが多いというのが結果。
やはり、禁煙が進むことに抵抗のある人たちによって、
意図的に作られた記事、という見方のほうが自然。
これらに影響力のある者の意図が絡んでいるのは間違いないだろう。
<冷静に>
有名人や権力者が巻き起こしている動きには、
冷静になってみる必要があるだろう。
純粋な反応を示しているだけのこともあるかもしれないが、
なんらかの意図が働いている可能性も考えておきたい。
日常のコミュニケーションでも、伝わってくる情報は、
省略、歪曲、一般化されているのが当たり前。
何を受け取るべきか、見極めるチカラを身につけていきたいもの。