気づきの伝道師 藤井一規です。
おとぎ話、というと何を思い浮かべますか?
現実にあることだけについて話す生活とは違って、
空想の話や、夢の話をするのって、楽しい。
子供のものとだけ考えるのはもったいない。
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/14461/
「お伽噺の無い生活ほど、寂しい生活は無い」
by 島崎藤村(詩人、小説家。『新生』より)
父や母が話してくれたおとぎ話。
何気ないような話でも、今でも覚えていたりする。
知っている話なのに、何度もせがんだり、
どんな展開になるのかと心躍らせるのもいい。
もう少し掘り下げていく。
<効率化社会>
ますます成果を求められ、ストレスに溢れている社会。
なるべく効率を上げようと、
極力無駄を省き、必要最低限の情報で扱おうとしてしまう。
そこに、空想や幻想といった要素が入り込む余地は少なくなっている。
しかし、こうした膨らませた感覚、行動が、
心と身体のストレスをリリースしてくれる。
お伽噺は、ストレスに溢れた社会での潤滑剤として、
こころにゆるみを持たせることができたりする。
<お伽噺>
お伽噺というと、絵本のようなものだけを
思い浮かべるかもしれないが、
SF映画のようなものも、お伽噺のひとつだ。
お伽噺は、自分の世界を広げてくれたりする。
何でもアリの発想をすることで、
思わぬ成果が出たりすることもある。
論理を超えた展開も考えることができる。
未来は現在の延長線上だけでなく、
無限の可能性のある、さらに興味を引くものにしていくことができる。
<同じ話でも>
子供たちに話すときに、話はそのたびごとに
ネタは新しくしなくてはならないのだろうか?
実際には、子供たちは同じ話でもよかったりする。
好きなSF映画を何度も見たくなるようなもの。
好ましい誰かに話してもらえるのなら、なおさらだ。
繰り返し話をきくことは、考え方やその感覚を定着することにもつながっている。
お気に入りの話ができたなら、そこから生きていくための
重要な信念を作り上げていたりする。
<彩を添える>
効率を追究していくと、だんだん無味乾燥なものになっていったりする。
ストレスばかりを生み出していったりする。
そんなときに、物語やおとぎ話は役に立つ。
心を緩め、温め、豊かさをくれたりする。
モノクロの世界に、彩をあたえてくれたりする。
即興で作ったりすれば、発想力も試されることになる。
有名なお話であっても、自由な発想で生み出す即興のお話でも、
心に温かいものを生み出してくれる。
お伽噺、あなたの思うものを誰かに話してみるのもいいかもしれない。