気づきの伝道師 藤井一規です。
働き方改革法案に関連して、国会で引用された厚生労働省の統計集計に
問題があったことが話題となりました。
しかし、従来から統計には気をつけろという言葉がたくさんあります。
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/14501/
この記事の目次
「嘘には三種類ある。嘘と大嘘、そして統計である」
by ベンジャミン・ディズレーリ(英の政治家、小説家)
嘘には種類がある。
なかでも一番もっともらしくて、信頼のおけそうなだけに、
統計の嘘には気を付けたほうがいい。
もう少し掘り下げていく。
<科学的根拠>
人は何をもって信じるか、というと
いくつかのパターンがある。
中でも信頼している人、信奉している人の言うこと
は信用するものだ。
実際には、かなりいい加減なものでも信じやすい。
また、権威のある人や組織、公的機関の数字となれば、
信用しやすいと言える。
そして、そうした人や組織も妥当性を示すものとして、
科学的根拠とされやすい統計を持ち出してくる。
<統計の嘘>
しかしながら、科学的根拠としてよく持ち出される統計は、
かなりの眉唾モノであることが多い。
もっともらしく受け止められやすいだけに、
注意する必要がある。
そもそも、統計はその時点で過去の情報だということを
意識しておく必要がある。
変動の激しいものであれば、いつのデータなのかを
注意しておく必要がある。
また、数値の収集、そして集計の際には
ある前提条件に当てはまるものだけを取り出していることが多い。
その数字を使う人にとって、都合の良いデータだけを採用したり
集計したりすることが行われていても、この前提条件をいちいち
確認しようとする人は少なかったりする。
もっともらしいだけに、注意が必要なのだ。
<よくあるパターン>
統計にでてくる嘘のパターンは例えば、
情報源が信頼できない。あるいはあり得ない値がある。
因果関係がない、たまたまの傾向を主張する。
都合のよい対象者を選んでデータをとる。
本来なら含めるべき不都合のあるデータを除外する。
現実的に起こりえない推定を加える
・・・
などといったものがある。
よくデータを検証してみないと気づけないような
細工が行われていたりするし、
まとめた本人も大真面目にやっていて、
知らないうちにおかしな数字を出していたりすることもある。
<検証してみよう>
もっともらしい科学的根拠って顔をしていても、
統計は嘘をついていることがある。
もっともらしいけれども、
ちょっとでも違和感があれば、
本当かどうか、検証してみる必要があるかもしれない。