気づきの伝道師 藤井一規です。
美しいものって、どんなもの?
誰もが美しいと感じるものってあるのだろうか?
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/14795/
この記事の目次
「美には客観的な原理はない」
by イマヌエル・カント(独の哲学者)
どういうものを美しいと感じるのだろうか?
人によって好みは違ったりする。
といっても、なんとなく多くの人が好むものってあるように思える。
もう少し掘り下げていく。
<美しさと主観>
人によって、何を美しいと感じるかは違っていたりする。
美しい人は誰だ?となれば、好みは分かれたりするもの。
美しい絵はどれだ?というと、さらに人によって違ってくる。
美しさは主観的な要素をもっている。
人によって、何を美しいと捉えるかは大きく違う可能性がある。
<美しさと思想>
美しい庭園とは?というと、国によって、傾向が違ったりする。
フランスの庭園は、知性主義などと言われ、
理性的だったり幾何学的なものを求めていたりする。
イギリスの庭園は、自然を活かそうという方向で、日本に近いところもある。
日本は、自然を表現しようという方向。
どんな思想を大切にしているかが、
美しいと思うものにも影響していたりする。
<美しさと流行>
美人の話に戻るが、時代によっても、美人の基準は違う。
描かれている絵からすると、例えば、
平安時代は、しもぶくれ、細い目、おちょぼ口、とがった小さい鼻、サラサラの長い髪・・・
江戸時代は、柳腰、うりざね顔、すっと通った鼻筋、おちょぼ口
といった具合か。
個人の主観といいつつも、流行や時代が求めているものといった、
共有できるものが求められてもいるようだ。
<美しさの法則>
黄金比、という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
モノを作るときに、この比率にすると受け入れやすいことがある。
生理的に自然なもの、美しいと受け止められやすいものもある。
バランスの取れたものは、受け入れやすかったりする。
安心、安定は生きていくうえで大切のもののひとつ。
<美しさと食欲>
エスキモーは生肉を食べて、ビタミン補給の助けにしていた。
とくに、栄養の知識があらかじめあったわけではなく、
自然にそうするようになっていった。
食欲も見た目が美しくいもののほうが刺激されたりする。
生命を維持するのに必要なものに、知らないうちに
美しさを感じとっているのかもしれない。
世界には、不足しているものを自然のうちに
土地ならではの方法で取り入れている例はたくさんある。
<美しさと生命力>
こうしてみると、美は主観的とは言いながらも、
共有できるものだったり、生きていこうとするチカラの源につながっているものに
感じやすいかもしれない。
美には客観的な原理はないと、カントは言うが、
美しいものと生命エネルギーとのつながりについて意識してみると、
もっと気づくことがあるかもしれない。