気づきの伝道師 藤井一規です。
遠くからはきれいに見えるものも、近くでじっくり見てみると
そうでなかったりすることがあります。
離れた場所からの印象と、近寄ったときとでは違いがあります。
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/15403/
この記事の目次
「遠くから見れば、大抵のものは綺麗に見える」
by 村上春樹(作家。「1973年のピンボール」より)
地球を宇宙から見たら、青い美しい惑星。
しかし、近寄ってみれば公害が起きていたり、
人間による自然破壊が進んでいたり。。。
もう少し掘り下げていく。
<遠くにあるもの>
遠くにあると、凸凹が多少あろうとも汚れがついていようとも
わからなかったりする。
サッカースタジアムの映像も、
遠くからでは一面の美しい緑のように見えても、
ズームアップすれば、あちこちの芝が痛んで穴がいっぱいだったりする。
遠くに見えたときにはきれいだなと思っていたものが、
近づいてみたら、残念だった。。。
なんて経験は、誰にもあるかもしれない。
離れているものは、まず色、そして全体のフォルムが意識される。
詳細な部分、質や感触などは認識できない。
逆に人が近寄ることができないのなら、
全体の色の印象と、全体のフォルムを重視すればいい。
<近づいたとき>
遠くからみて、きれいだからといって、
油断してはいけない。
頭で知識として知っているつもりでも、
わかっているとは言い難い。
近づいて初めてわかることはいっぱいある。
他人がしているところを見ていたら、
なんだかすごくカッコよさそうなことでも、
実際に自分でやってみて初めてわかる苦労や、
泥臭いことがいっぱいあるものだ。
例えば、匂いや質感も近づいてみて初めてわかる。
見ているだけでも遠くにあるときと近くにあるときとは違うが、
嗅覚、触覚といった、身体の感覚に関係するものは
特に違いが生まれてくる。
<体験しよう>
だから、ただ離れたところからあれこれと
思ったり言ったりするだけでなく、
実際に近づいてみて、触れてみて、味わってみて
実物の感覚を確かめてみよう。
体験しなければわからないことっていっぱいある。
体験して初めてわかることこそが、
心と身体に深く伝わってくる。
そして体験を通して、きっと新しい気づきが生まれてくる。