気づきの伝道師 藤井一規です。
人は持って生まれてきた素質と、
生まれた後、培っていくものとがあります。
しばらく考えていきます。
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http://shitsumon-alacarte.com/mental/16339/
この記事の目次
「人は誰でも、人生が自分に配ったカードを受け入れなくてはならない。しかし、一旦カードを手にしたら、それをどのように使ってゲームに勝つかは、各自が一人で決めることだ」
by ヴォルテール(仏の哲学者、文学者、歴史家)
生まれ持ってきた素質は、
変えようと思っても、変えることは難しい。
しかし、だからといってあきらめる必要もない。
もうしばらく掘り下げていく。
<生まれ持つ素質>
確かに、私たちには個体を特徴づけるDNAがあり、
これを簡単に入れ替えるというわけにはいかない。
DNAは両親から受け継いだもので、
初めから決まっているものだ。
だからどんなベースを持つかは
配られたカードに例えられるかもしれない。
しかし、そのカードが全てを決定しているわけではないし、
配られたカードはとても多い。
<成長初期の選別>
人間は、生まれて来る環境に適応する能力をもっている。
様々な能力を発揮する可能性がある状態を持ち、
実際に生まれた環境に応じて、
不要なものは退化させ、必要なものを強化している。
例えば、微妙な発音の違いを
聞き分ける必要のある言語環境があると、
そこで幼少期を過ごすと、その違いを聞き分ける能力が発達する。
聞き分けの必要がない環境では、
その能力は不要と判断し衰えていく。
環境適応のためにある程度の万能状態(とてもたくさんのカード)をもって生まれ、
不要なカードは捨てていっていったりしている。
<その後の選択>
生まれてきた環境や、幼少期の環境は、
自分だけではなかなか決められないかもしれない。
配られたカードは変えられないし、
自分が決めたわけではない環境で
知らないうちに捨ててしまったカードもある。
しかし、それでも、まだまだ大きな可能性が残されている。
一流のアスリートは、必ずしも一流のアスリートの子供に限られている
というわけではないように、
興味をもって学んだり、繰り返したり、といったトレーニングで、
持っているカードを大きくしたり、
複数のカードをうまく組み合わせて、
新たな機能にしていったりすることができる。
配られたカードは変えられなくても、
カード自体に変化を加えることができるのだ。
カードを組み合わせて捨ててしまったカードの分をカバーしたり
新しいものにしていくことができたりする。
<さらなる選択>
それに、自分一人のカードで勝負をかけるだけとは限らない。
私たちには、協力し合うというチカラも持っている。
仲間と協力して、お互いが持っているカードをうまく使うことができるのだ。
自分一人では限界があったとしても、
仲間がいれば、可能性は大きく拡がっていく。
持っているカードをどう変化させ、どう使っていくかは、
自分で決めることができる。