気づきの伝道師 藤井一規です。
何事かを成し遂げたい。
それもできるだけたくさん。
私たちは、いろいろなことに同時に手掛けたりするものです。
それは効率的なことなのでしょうか?
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/16503/
この記事の目次
「多くのことをなす近道は、一度にひとつのことだけをすることだ」
by ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(オーストリアの作曲家、演奏家)
同時に複数のことを進める人はいる。
しかし、どうやら同時に複数のことを考えている、というわけではないようだ。
もうしばらく掘り下げていく。
<一つの状態のみ>
人は、同時に複数の状態になることができない。
大笑いした後、落ち込むことはできるが
大笑いしながら、落ち込むことはできない。
どうやら同時に独立した複数のことを考えるのは困難だ。
集中して考え事をしているときに
電話がかかってきて取ったとすれば、
電話の最中は、先に考えていたことは、停止することになる。
電話が終わったときも、先に考えていたところからすぐ先には進めずに、
どこまで考えていたっけ?
と、ある程度遡らなければならない。
区切りをつけるところまで進めておかないまま、
あれやこれやと手を付けていると、
どれもこれも中途半端になってしまったりする。
<同時進行>
しかし、ピアノを弾くとき、右手と左手が別々のことをする。
ドラマーの人は、右手、左手、右足、左足が
それぞれ別のことをすることになる。
同時にいろいろなことができるように思える。
演奏しながら歌うとなればさらに同時にすることが増える。
しかし、練習の時ならさておき、
曲を演奏するときに、次に右手を、左手をどうしようとかを考えてはいない。
歌詞も、メロディーも、次何だっけ?と考えることはすくない。
考えているとすれば、曲のクオリティは下がってしまう。
組み合わせが一つの状態として繋がった
ひとつの曲を奏でている。
<集中力>
人の集中力は、ある程度の時間を過ぎると落ちてくる。
60分連続学習するよりも、15分を3回の45分にしたほうが、
時間が短いのにもかかわらず効果が高い、とする研究結果もある。
なので、取り組むときは、一つのことに集中して、
15分程度を目標に一区切りつけるようにしたい。
続けるなら、いったん休憩を。
区切りがついていれば、別のことに取り組むというのも一つのアイディアだ。
休憩でリフレッシュするように、
別のことに取り組むことで、
新鮮な感覚を取り戻すことができる。
ただ、別のことをする場合には
あれも、これも中途半端にはならないように
留意する必要がありそうだ。
<効果的に取り組む>
効果的に進めようとするとき、
アレも気になる、コレも気になるからといって、
あちこちに意識を散らさないで、
一つに集中し、自分に合う長さで区切りをつけ、リフレッシュする。
そのほうが、あれもこれも中途半端にして、
混乱させてしまうよりも結果的に効率的。
途中のものや、気になっているものがたくさんあると、
どうしても気が散ってしまいがち。
完了させていけば、すっきりすることができる。