合議の落としどころ
気づきの伝道師 藤井一規です。
意見が対立したとき、どのように対応しますか?
その方法は様々。
しかし、時間に猶予がなければ、
早急になんらかの決断が必要になります。
しばらく考えていきます。
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この記事の目次
「今日のままにして瓦解せんよりは、むしろ大英断に出て、瓦解いたしたらんにしかず」
by 大久保利通(武士、政治家)
意見が大きく対立することってあるもの。
現状を変えなくてはならないことは合意できているときでも、
小幅な変更から、大幅な変更まで選択肢はあり、
意見が対立し、まとまらないこともある。
そんなときの一つの考え方だ。
もうしばらく掘り下げていく。
<変革の必要性>
江戸幕府が終焉を迎え、明治新政府が誕生したとき、
大きな課題のひとつは、一刻も早く列強に並ぶほどの国力をつけることにあった。
それには、これまでの血縁による幕府と藩の、
幕藩統治の体制では大きな変革を進めにくいとわかっていた。
それに従来の枠組みを変えたほうが、急激な変更はしやすくなる。
しかし、当時3巨頭と呼ばれた、
西郷隆盛、木戸孝允、大久保利通の意見は対立した。
なかなか合意には至らない。
徹底的に話し合う、という方法もある。
しかし、事態は一刻を争うという認識も互いに持っていた。
<大同小異>
いろいろな対立は残るものの、
まずは、幕藩体制をなくすという目的を優先しないか。
と、大久保は提案したのだ。
それぞれの不満足な点はあるが、だからといって
幕藩体制の解体を先送りするのではなく、
それぞれの英断をもって、今、合意し、決断しようと。
先延ばしにする猶予はないと、
共通の認識があったこと、互いに日本の未来を心配し、
日本を強い国をしようとしていたから合意できたのだろう。
<落としどころ>
交渉事であれば、どこか落としどころを見つけられるかどうかが
合意のカギとなっていく。
私たちは、思いのほかちょっとした言葉遣いが気に障っただけでも
感情的に対立してしまったりするもの。
感情的になってしまうと、話がこじれ
冷静になるのは難しくなったりする。
些細なことは忘れ、より大局的な対応をできるようになっていきたい。
望ましくは、全員が得をするように、
そうでなくとも最も重要なポイントはお互いに得られるような
落としどころを見つけていきたいもの。