気づきの伝道師 藤井一規です。
登山は山頂に登ることが目標だ。
山頂に立つことができるか、できないか差は大きいものです。
しかし、人生という視点から見ると、
登山の喜びは別のところにあったりします。
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
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この記事の目次
「登山の目標は山頂と決まっている。しかし、人生の面白さはその山頂にはなく、かえって逆境の、山の中腹にある」
by 吉川英治(作家)
登山するなら山頂に立ちたい。
登山なら山頂にたどり着いた時の達成感は素晴らしい。
頑張ってきてよかったと思える瞬間だ。
しかし、人生の醍醐味という視点に立てば、
苦しかった途中にあったりする。
もうしばらく、掘り下げていく。
<目標を達成する>
どんなことであっても、取り組むことがあるのなら、
目標を達成したいと思うものだし、
そのために努力を惜しまないで取り組む。
途中の困難があれば、なんとかそれを乗り越えていこうと、
一生懸命になったりする。
そういった経験を乗り越えて
到達したときの喜びは、代えがたいものだったりする。
目標を達成しようとする人の心は重要なものだ。
<達成感の消失>
しかし、その達成感に浸ったままではいられない。
達成してしまったら、
そこで区切りがついてしまう。
登山なら、山頂に到達することが目標だ。
立てなければ、悔しかったり、残念だったりする。
ただ、山頂に立つまでは目指すものが目の前にあったが、
山頂に立った瞬間、目標は目の前から消え去ってしまう。
目標を達成した瞬間に、
その目標は、過去のものになってしまうからだ。
<一番生き生きしていた瞬間>
そして、あとから振り返ってみると、
一番自分自身が生き生きとしていたのは、
山頂に立って、満足感に浸っているときよりも、
困難にもめげずに、頑張ろうとしていたとき、
苦しくてもあきらめずに、歩みを進めようとしていたとき、
うまくいくかどうかはわからないが、
チャレンジしようとしているときだったりする。
<人生の醍醐味>
目標を達成しようとすることは素晴らしい。
そして、その素晴らしさは、
達成することにだけあるのではなく、
目標に向かって進んでいるその途中、
目標を目指しているプロセスそのものにある。
どんなものが人生の目標であったとしても、
達成することだけに価値があるのではなく、
むしろ、達成しようと一生懸命生きていくことのほうに
大きな価値があると知っておくことには大きな意義がある。