気づきの伝道師 藤井一規です。
嘘とは何だろう?
だまそうとするものだけでなく、相手のためにつくものだったりもするけれど、
一つの真実に近いというとらえ方があります。
そんなはずはない!という人もいらっしゃるかもしれません。
なぜそういう考えがあるのか、
しばらく考えていきます。
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この記事の目次
「嘘とは何か。それは変装した真実にすぎない」
by ジョージ・ゴードン・バイロン(英の詩人、男爵)
嘘にも種類がある。
この世の中、何もかも正直に伝えればよい、
というものではなかったりするのは、
どうやら確かなことだ。
嘘にはその人の思いが反映している。
もうしばらく、掘り下げていく。
<良いウソと悪いウソ>
嘘には、良いウソと、悪いウソがあると言われたりします。
重大なプロジェクトを推進していた人が
病気で今際の際(いまわのきわ)、まさに亡くなろうとしているとき、
プロジェクトは大丈夫か?
と聞かれたら、どんなに大きな問題を抱えていても、
「大丈夫です。安心してください」
と伝えることのほうが望ましいと考えられる。
このように、嘘を伝えることで、
相手がより望ましくなっていくものを良いウソ。
と言ったりする。
これに対し、相手をだまそうとしたり、貶めようとするものは
悪いウソとなる。
ただ、どちらも事実と反したことを伝えている。
<事実と真実>
世の中には事実と真実とがある。
事実は一つしかないが、真実は一つとは限らない。
その事実を捉えた人が、どのように捉えたかによって、
全く違って受け止められたりする。
例えば、上司から厳しくしかられたとき、
イジメだ!と捉える人もいるかもしれないし、
叱ってくれて助かったと思う人もいるかもしれない。
期待してくれているんだから頑張ろう!
と思う人もいるかもしれない。
事実は一つしかなくても、真実は捉えた人の分だけあると言っていい。
ときに事実と反しているのに、「そうだ」と思い込むこともある。
真実はいつもひとつ!というよりは
事実はいつもひとつ!のほうが妥当だと考えられる。
<嘘には真実の面がある>
嘘は、事実と反したことを伝えている。
わざと嘘をつく場合もあるし、事実と違うことに気づかないままついてしまうこともある。
どちらにしても、その人の考えや意思が含まれたものになっている。
もちろん、人を傷つけるような嘘は避けたいものだし、
あってほしくないこと。
ただ、真実はいくつもあり、
嘘は、その真実のひとつに手を加えたものといえるかもしれない。