気づきの伝道師 藤井一規です。
勝負事であれば、できれば勝ちたいものです。
しかし、負けることを知らないままでいると、
ひどい目にあうともいわれます。
どういうことなのか、しばらく考えていきます。
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この記事の目次
「勝つことばかり知りて、負くること知らざれば、害その身に至る」
by 徳川家康(武将、戦国大名、江戸幕府初代征夷大将軍)
人生において、勝つことによって得られるものは大きい。
しかし、負けることによって得られるものもある。
もうしばらく掘り下げていく。
<勝つものが奪う>
勝負事であれば、勝った者だけが得ることができたり、
負けた者から奪っていくことが起きる。
こうした勝てば多くを得、負ければ失うという構図を
まず思い浮かべるかもしれない。
ときに、戦勝国が敗戦国にひどい仕打ちをしたりすることが起きてきた。
植民地として、敗戦国を自分の支配下にし、
略奪していくこともあった。
戦いが個人の間で起こっても、
負けた相手を、自分よりレベルの低いものとして
軽んじるようなことが起きてきた。
<負けて得られるもの>
勝負に負けたとき、失うものは大きい。
しかし、負けたからこそわかることもある。
負けたときの悔しさは、負けてみないとわからない。
この悔しさがあるからこそ、もっと頑張ろうという意欲のもとになったりする。
そして、敗者もまた、勝者と変わらない人間だということがわかる。
勝ち続けていると、どうしても思いあがった気持ちになっていくし、
自分だけが特別だ、自分には敗者よりも価値がある
という考えて囚われやすくなっていく。
勝っても負けても、相手には敬意を払うのが妥当だと
負けることによって身に染みてくる。
<勝つことで失うもの>
人は勝とうとすることで、
努力ができるようになる。
実際に勝つことで、自信をつけることができていく。
しかし、勝つことだけを知っていると、
次第に慢心し、努力を怠ってしまいがちになる。
横暴になったり、謙虚さを失ってしまったりもする。
そう、勝ったがゆえに失うものもあったりする。
<勝敗は一つの結果>
勝敗は一つの結果。
対戦した相手には敬意を持ち続けていきたいし、
次の勝利のために努力をし続けるようにしたい。
それには、負けるという経験も大いに役に立つ。
どんな結果となろうとも、そこから
より望ましい自分になるための学びを得るようにしていきたいもの。