気づきの伝道師 藤井一規です。
身につけるためには、どんな方法が望ましいでしょうか?
そして真にモノにするためにはどうすればよいのでしょう?
しばらく考えていきます。
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この記事の目次
「千日の稽古をもって鍛となし、万日の稽古をもって錬となす」
by 宮本武蔵(剣術家、兵法家、芸術家)
まず身につけるには千日の稽古。
身につけたことが本当に自分のモノになるには万日の稽古。
ひたすら繰り返すことで何かが起きていく。
もうしばらく掘り下げていく。
<稽古>
何かを身につけようとするとき、
繰り返すことが大きな成果をもたらしてくれる。
何かに取り組み始めたとき、
初めは手順とか、順番とかが気になったりする。
次に何をするんだったっけ?という意識になると、
ひとつひとつに対する丁寧さが欠けてしまう。
次のことが気になって、
今していることへの意識がおろそかになりがちになるのだ。
しかし、繰り返していれば、順番はそのうち覚えていく。
順番が気にならなくなると、
ひとつひとつをしっかりする余裕が生まれてくる。
更に繰り返していくと、
頭で考えなくても、身体が覚えていく。
<さらなる稽古>
身体が覚えると、頭で考えなくても良くなっていく。
頭で考えると、身体の動きと頭の動きが分離した状態が生まれる。
身体が覚えて考えなくてもできるようになると、切れ目なく、
スムーズな動きになっていく。
自動操縦で運転されるように、ただ流れるようにできるって
すごいように思うかもしれないけれど、
慣れてしまうことで、意識したほうが良いことも飛んでしまったりする。
また、慣れることで、次第に自己流の癖がついて本来の動きと違ってしまったりする。
本来の動きをしながら、意識する必要のあることを自然にできるようになるには
ときに習ったことを思い出しながら、さらに繰り返す必要がある。
あるときふと、こうすればいいんだと、
気づくことも出てくる。
<稽古を積み重ねて>
もっと稽古を積み重ねていくと、
意識の流れも自然に生まれていく。
何かをしようとか、これを意識しようとかを考えなくても
身体が反応し、心が反応し、意識もうまれてくる。
そんな状態になっていくには、万日の稽古が必要だと武蔵は言う。
鍛えて、できるようになるには千日、さらに錬られた状態になるのには万日。
もちろんただ日数をこなせばよい、というものではない。
質の高い稽古を繰り返すことが大事だ。
繰り返していると、あるとき自分でも新たな境地に入ったことに気が付いたりする。
そんな鍛錬をしていきたい。