気づきの伝道師 藤井一規です。
人は、心の持ち方ひとつで強くなったり弱くなったりします。
どれほど打ちのめされても、めげずに立ち上ってくることもあれば、
ちょっと反論されたら、すぐにしゅんとなってしまったり。
何が起きているのか、
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/18505/
この記事の目次
「人は強さに欠けているのではない。意志を欠いているのだ」
by ヴィクトル・ユーゴー(仏の詩人、小説家、政治家)
人は強い意志を持ったとき、
ものすごく強くなることができる。
しかし、迷っていたり、意志が定まっていなかったりすると、
とても脆くなってしまう。
もう少し掘り下げていく。
<強くなること>
人が強くなることには、2種類ある。
肉体的に強くなることと、精神的に強くなることだ。
肉体を強くするために、負荷をかけたトレーニングをするように、
精神を強くするためにもトレーニングが必要だ。
逆に言うと、
トレーニングによって、精神的な強さを身につけることができる。
トレーニングでは、肉体のトレーニングが一旦筋肉を痛めて復活するときに強くなるように
精神的なトレーニングでも、傷つく体験が必要になる。
そして、いかに強い身体を持っていても、
心の弱さがあると、その実力を出し切ることができなかったりする。
では、どのようにすれば強さが身につくのだろう?
<弱さの発動>
精神的な弱さは、嫌な感情を抱くことから登場したりする。
特に、今のままでいることに恐怖を覚えると、
なるべく自分を小さくし、
いかにして逃れるかのほうに意識が向かってしまう。
そして、嫌な感情から逃れようと、今の状態から去ってしまおうとする。
その後、逃げてしまった自分の弱さを嘆いてしまったりする。
<あるがままを認める>
もちろん、嫌な感情を抱くことは誰にでもある。
恐れを持つことも。
そんなときは、まず今自分が感じていることを認めてみる。
嫌になっているなら、「今、嫌になっているんだな」
恐れているなら、「今、恐れているんだな」
って、ただその感情を味わう。
逃げ出さずにそのまま感じていると、嫌な感情を
恐れて逃げ回っているときとはちがって、
その感情を包み込める自分がいることに気が付く。
不思議と冷静になることができていく。
どうしてその感情を抱いているのか、
今起きていることの正体に気づくことができたりする。
<正体がわかれば>
恐くなったり、嫌になったりして逃げ出したいときは、
自分の前にあるものは、正体不明の強大な化け物のように感じているが、
正体がわかれば、実はたいしたことが無かったりする。
正体がわかれば、どうすればよいのかがわかったりする。
恐いと思っている暗闇で、カサっと小さな音がしたら、
正体不明の何か恐ろしいものがいそうで逃げ出したくなるが、
その音が、紙が一枚落ちただけだとわかれば、
なんということはないと気づけるように。
<意志を持つ>
そのうえで、自分がこういう自分であろう。
こうしていこう。
といった、自分の意志をしっかり持っていると、
自分を保っていきやすくなる。
強い自分の状態にしていきやすくなっていく。
人は強くも弱くもなる。
強さが欠けているのではなく、意志を欠いているという言葉、
かみしめてみてもいい。