気づきの伝道師 藤井一規です。
年齢を重ねていくと、性格が顔に出るとよく言われます。
それは、いったいどうしてなのでしょうか?
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/18567/
この記事の目次
「生活習慣は精神を形成し、精神は顔つきを変える」
by オノレ・ド・バルザック(フランスの小説家)
リンカーンは、「40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持て」と言った。
どうやら、人の顔つきは変わっていくものであり、
普段どのように暮らしているのかが、顔に表れてくることは、
以前から知られていたと思われる。
もう少し掘り下げていく。
<コミュニケーション>
人間は、社会生活を送ることで繁栄してきた。
そのためには、いかにコミュニケーションをとるかが重要課題になる。
あるとき、言葉を発明し、劇的な発展につながった。
しかし、それ以前に生物として、
集団で生きていくために、感情を表現する能力を発達させていた。
もともと、心の状態と身体とは密接につながっている。
例えば、落ち込んでいる人を見たとき、
何も言わなくても、その姿を見ただけでなんとなく気づくことができる。
これは人間だけでなく、広く生き物が持っている。
<表情とコミュニケーション>
さらに、より分かりやすく伝える道具として、
顔の表情を変化する能力を発達させてきた。
共に生きていくうえで、最も相手から注目される顔の表情を変化させることで、
意志を通じ合うことが効率的だと発見したのだ。
表情をつくるための筋肉、表情筋がこれほど発達している生き物は、
人間だけだと言っていい。
表情は豊かに変化させることができる。
そして、無意識のうちに表情は心の状態とつながっている。
<顔つきの変化>
さらに、頻繁にする表情があると、顔に癖をつけていく。
ということは、どんな心の状態が多いかによって、
顔つきが変わっていく、ということが起きる。
例えば悩み事があったり、出来事を批判的に捉えて
眉をひそめることが多くなると、
眉間にしわができやすくなったりする。
怒りやすい人は、どこかに怒ったときの顔つきが残っていたりする。
普段の表情まで特徴的な状態になりやすくなっていったりするのだ。
また例えば幸せを感じることが、いつも自然にできると
普段から、なんとなく幸せ感のある表情になっていく
性格は顔に出ると言われたりするのは、このことだ。
<望ましい表情の自分>
もちろん、人によっては性格が表情に出にくい人もいる。
肌の張りがあるうちは、わかりにくいって人もいる。
しかし、年齢を重ね、肌の張りが減るようになると、
顔つきに表れてきやすくなる。
また、感情を押し殺すことが求められて、
気持ちを表情にあまり出せなくなっている人もいる。
しかし、感情を押し殺すことは、
その分ストレスがかかっているということだ。
どうせなら、望ましい顔つきの自分を目指して、
心のあり方を望ましくしていきたい。
その一つの方法が、自分の生活習慣を望ましくすることだ。
望ましい癖をつけると、望ましい顔つきが身についていく。