気づきの伝道師 藤井一規です。
私たちが意識する行動には、何らかの思考が元になっています。
脳が指令をしていない活動があることが
次第に明らかとなってきていますが、
行動と呼ばれるものは、何らかの思考が関わっていると言って良さそうです。
しばらく考えていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/18922/
この記事の目次
「人間の行動は思考の最上の通訳者だ、とわたしは常に考えた」
by ジョン・ロック(英の哲学者)
行動の裏には思考がある。
無意識のうちに。。。という行動にも理由を見出すことができる。
ときに葛藤に悩まされることもあるが、
こうした複数の考えが自分の中で対立するというこって、どういうことなのだろう?
もうしばらく考えていく。
<無意識の行動も>
私たちは主に脳の指令によって筋肉を動かしている。
危険から逃れる場合など、刺激に対して反射的な動作をすることもあるが、
それらは行動とは呼ばないものと言っていい。
しかし、特にこうしよう!とは決めない、
いわゆる無意識で行動しているようなこともある。
今日どんな服を着ていくか、考えて決めることももちろんあるが、
なんとなく気分で決まっていくこともある。
それも、無意識の中で思考が行われると考えていい。
泥酔してしまい、記憶はないけれど気づくと家に戻っている。
なんてこともあったりする。
帰ろうという意欲、思考が働いたと考えられる。
行動を見れば、何を考えたかを推定することができるのは確かだ。
<理屈ではないことも>
しかし、ときに自分が「正しい選択をした」と思いたいために、
選んだあとから理由を後からつける、ということも行われている。
異性の写真を2枚出され、どちらが好みかを選んだあと、
選ばなかった方の人の写真をみせられて、
どうしてこちらが好みか?
と聞かれると、選んではいないのにもかかわらず、
何らかの理由をつけて説明するということが起きる。
しかし、どちらが好みかを選ぶ瞬間、
何らかの判断が行われたことは確かだ。
次の瞬間、同じ選択肢を与えられて結果が違うということは、まず起きない。
その理屈はわからなくても何らかの方法で決めているのだ。
<3つの脳>
ときに私たちには3つの脳があると言われている。
頭部にあるいわゆる脳、心臓、そして腸だ。
それぞれ、神経ネットワークがあり、
思考や記憶も行われていると考えられるようになった。
何かを瞬時に選択するとき、
3つの脳がそれぞれ選択をしている可能性がある。
直感的な選択に関しては、腸は強く働いていそうだ。
ひょっとすると、言葉にしようとするときは脳で考えるため、
選択とその理由付けとには差が生まれたりするのかもしれない。
<身体中があなたの幸せを考えている>
神経ネットワークがあれば、思考できるとすれば、
身体中が考えている、という可能性がある。
身体のいろいろな部分が、いろいろな考えをもっていて、
ときには対立するようなことがあるのかもしれない。
そう考えてみると、こうしたい! けれど、やらないほうがいい、
みたいな、葛藤するような状態は、脳内で起きているだけでなく、
身体の部分同士の考えの対立だという可能性もある。
しかし、選んでいる選択肢については対立があっても、
それぞれが「私」のために良かれと思っている。
という共通の「肯定的な意図」をもっている。
葛藤の状態は、自分の中にある、幸せであろうとする思いが
複数あることを教えてくれている。
全身が、あなたの幸せのためにそれぞれ意思をもって存在している。
そう考えると、なんだかうれしくなってくる。