気づきの伝道師 藤井一規です。
天使というと、美しいイメージがあります。
美しい場所に、幸福をもたらす存在のような。
しかし、実際はそうではないようです。
しばらく考えていきます。
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この記事の目次
「天使とは、美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者である」
by フローレンス・ナイチンゲール(英国の看護師、統計学者、看護教育学者)
天使は、苦悩する者のために戦う者。。。
看護師は、白衣の天使といわれるが、
その重要さと大変さを思うとき、
心にずっしり来るものがある。
もうしばらく考えていく。
<看護師>
以前は看護師というと、未亡人や首になったメイドが
やむを得ずつくような職業だったと言われている。
今でこそ、衛生状態を保つことができるようになったが、
病人の面倒を見ることは、危険なことだった。
いつ自分も感染したりするかもわからない。
怪我人の面倒を見ることも肉体的にも大変なこと。
今でも夜中に起こされることは避けられないし、
ときには戦場に駆り出され、美しい仕事とはとても呼べなかった。
ナイチンゲールが戦地に送られてまず取り組んだのは、
トイレの改善だったことは有名だ。
ふつうなら、誰も手を出したくないところだ。
<誇り>
ナイチンゲールは、そんなどちらかというと
積極的に取り組もうという意欲が持てなかった
看護師という職業に、誇りをもたらした。
天使というと、優しくて美しい、夢の世界のようなイメージを持たれがちだけれど、
命を支える最前線にいて、戦い続けた。
医師や、軍も看護師に対し、初めは蔑むような考えをもっていたが、
死亡率が目に見えて下がり、治癒率が上がっていくと、
看護師の大切さを認めるようになっていった。
看護師が誇るべき、重要な仕事であることを
広く世界に認めさせていった。
<天使>
天使と名付けた人々は、
ひょっとしたらただ表面的に捉えて言っていたのかもしれない。
しかし、考えてみれば看護師の仕事は
人の美しくない場面にたくさん出会う。
治って元気になっていく人たちばかりではなく、
死を迎える人たちとの付き合いもたくさんしていったりする。
人の苦しみや悩みともたくさん出会うことになる。
看護師が人の普段は隠している部分と向き合ったりしている。
現代でも、そんな最前線にいる看護師は、
苦悩する者のために戦う天使と呼べるだろう。