気づきの伝道師 藤井一規です。
誰かの気持ちを思いやったり、
大切にしていきたいものです。
しかし、それができていないと思われるような事件もたくさん起きています。
しばらく考えていきます。
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この記事の目次
「人の涙をもてあそんだり、人の悲しみをかえりみない者が涙を流すなんておかしいじゃないか」
by スナフキン(ムーミンより)
スナフキンのセリフには、考えさせられるものがたくさんある。
誰かの涙を、自分のことのように考えられる、
そんな体験を培っていけるといいですね。
もうしばらく考えていく。
<落ちてきた星の王子様>
この言葉を理解するために、この言葉が登場する、
「落ちてきた星の王子様」のあらすじの一部です。
ムーミンが、流れ星となって空から落ちてきた星の子をみつけ、
小屋に置いておくことにします。
そのうち、星の子は空に帰りたいと、涙を流しだします。
初めは同情するムーミン。
しかし、その涙はとても美しい宝石のような粒になる。
そのキレイな粒は、小屋いっぱいになるほどだった。
ムーミンだけでなく、集まってきた村の人々も星の王子様のことは忘れて大喜び!
ところが朝になると、その美しい粒は消えてしまい、
子どもたちがやってきてムーミンに宝石が盗まれたという。
しかし、ムーミンは朝になるとともに宝石が消えていくところを見ていた。
そしてムーミンは
「涙が一晩の命でも構わないさ、だって星の子はまた夜に涙を流すんだから」
と言います。
<他人の痛み、自分の痛み>
果たして夜になると、星の子はまた泣き出して、
宝石のような粒がいっぱい現れます。
子どもたちが涙の宝石たちで遊んでいるところに
スナフキンがやってきます。
ムーミンがいくらでもあげるよと言い、
美しい粒を「素晴らしいでしょう!」とスナフキンに自慢しますが、
スナフキンは「うん、実に素晴らしいよ。だからもっと涙は大切に扱いたいものだね」と言う。
子どもたちにはスナフキンがなぜそんなに冷たく言うのか、理解できませんでしたが、
ムーミンの心には痛みが走ります。
そしてその夜、ムーミンは恐ろしい夢を見ます。
ムーミンママが泣いていて、パパが船で出掛けたっきりだと言います。
そしてなんと、その船が沈没したというのです。
大声で嘆き悲しむムーミン。
そこにスナフキンがやってきて、「泣いているのかい?人の涙をもてあそんだり、
人の悲しみをかえりみない者が涙を流すなんておかしいじゃないか」
というのです。
目覚めたムーミンは星の子を空へ帰すことを決意します。
<こころの痛み>
私たちはときに、誰かの痛みのことを忘れ、
自分の利益のことばかりに心を奪われてしまうことがあります。
最近の養ってあげようと考えて子供を軟禁していたという事件も
その一つと言えるかもしれません。
こうした事件だけでなく、もっと身近、日常の中でも起きています。
ひょっとしたら今でも自分が起こしていて、
起こしていることに気づいていないかもしれません。
人の心の痛みをわかるようになっていきたいものです。