気づきの伝道師 藤井一規です。
素晴らしい考えを持つことって、すごいことです。
しかし、素晴らしい考えをいくら披露しても、
それだけで人を動かすことはなかなかできなかったりします。
しばらく掘り下げていきます。
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この記事の目次
「すばらしい考えは思慮深い心にしか訴えない。しかし、すばらしい行動は人類すべての心に訴えかける」
by セオドア・ルーズベルト(第26代アメリカ大統領)
ある家族の子供たちが、毎朝自宅近くの海岸のごみ拾いをつづけているという。
別にほかのだれかに強制したりしているわけではないのに、
その活動がどんどん広まっているのだそう。
環境問題を高らかに訴えかけるよりも、ひょっとしたら効果があるのかもしれない。
もうしばらく、掘り下げていく。
<何が人を動かすのか?>
環境問題では、グレタ・トゥンベリさんがその名前を広く知られるようになった。
16歳にして、国連で演説するほどの有名な活動家だ。
ただ、その演説を聞いて、違和感を覚えてしまった。
旧世代の人たちを、新世代となる未来の子供たちを滅ぼしかねない悪として表現していた。
たしかに、今さえよければと考えている国のトップも多いように思えるけれども、
悪だ、敵だとののしってしまうことは、
刺激的ではあるけれども、味方にできるはずの人たちも敵に回してしまう可能性が高い。
挑発は、一つのやり方ではあるが、人は敵には心を閉ざしてしまうもの。
心が開くようにしていくほうがより多くの人を動かすにちがいないからだ。
<本物の行動>
先のごみ拾いをしている子供たちの行動は、
多くの人たちの心を動かしている。
実際に離れた場所でもその話を聞いて、
自分たちの身の回りの清掃活動を始めたという例もあるそう。
アフガニスタンで中村哲医師が不幸な死を迎えてしまったとき、
アルカイダがいち早く、やったのは自分たちではない。
と声明を出した。
自分たちがしたと思われれば、立場が悪くなると考えるほど、
中村医師は民衆から慕われていた。
それはアフガニスタンがより人間らしく暮らせるように
本当に行動し続け、多くの人々の心を動かしていたからではないか。
格好の良い演説を聞けば、なるほどと思うかもしれないが、
行動を変えるには至らないことがほとんどだ。
それよりも、実際の行動を目の前にしたときのほうが人は影響を受ける。
<影響をもたらす行動>
一人では実現できないことも、多くの人が集まれば実現できることも多い。
できれば何か、素敵なものを生み出していきたいもの。
なにも、中村医師のように命がけではなくても、
なにかできることはきっとある。
明るい挨拶が飛び交うような場があるだけでもすばらしい。
ちょっとした気遣いをしあえるようになったら、
大きな違いが生み出せるかもしれない。
そんな行動を何かしていきたい。