気づきの伝道師 藤井一規です。
人間には考えるチカラがあります。
そして、内容のないことを考えていることもあったりします。
意味もない思い付きばかりを言う人もいます。
これらは、無駄のようにも思えますが、
身の回りにたくさんあったりもします。
しばらく掘り下げていきます。
<ブログリンク>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/20022/
コンタクト先
https://www.facebook.com/kazunori.fujii.167
この記事の目次
「内容のない思考は空虚であり、概念のない直観は盲目である」
by イマヌエル・カント(独の哲学者)
哲学者のなんだか難しそうな言葉で、あっさり通り過ぎそうだけれど、
立ち止まって考えてみれば、当たり前のことのよう。
ところが、本当だろうか?と疑問を投げかけてみると、
気づくことがありそうだ。
もうしばらく、掘り下げていく。
<内容のない思考は空虚?>
いくらまじめに考えても、それが意味のないことであれば、
あまり意味が無かったりする。
例えば、よく、誰かのうわさ話を延々としていたりすることがあるが、
それがその人の問題を解決することはほとんどないし、
時間をつぶしているだけになっていたりする。
しかし、ふと普段の生活を振り返ってみると、
内容のない会話はたくさん行われている。
「おはようございます」「こんにちは」
挨拶をすることも、言葉自体にはあまり意味がない。
コミュニケーションをとる上での潤滑剤として重要な役割を果たしているが、
言葉の内容ではないと言っていいだろう。
例えば、内容のない会話はしない、業務に関係のあることだけを話す、
そんな職場にいるとしたら、なんだか無味乾燥な雰囲気になってしまいそうだ。
日常のたわいのないこと、お互いの人となりを知りあうことが
一緒にいる場を楽しくしてくれたりする。
内容がない考えがコミュニケーションが役に立っていることも多いのだ。
<概念のない直観はNG?>
概念は、私たちの考えを整理するとても素晴らしい道具になる。
いくら会話の場に居ても、
何について話しているのかが理解できなれば、
ついていくことができなかったりする。
「便利になったよね~」
とかいきなり言われても、何が便利になったのかがわからないと、
「??なんのこと??」になってしまう。
カントはもっともらしく言っているが、実はとても当たり前のことだ。
しかし、何のことについて言っているのかわからないからこそ
おもしろいことが起きたりする。
別のことに当てはめて考えてみると、今までにない発想が生まれたりする。
月額一定料金で何回行ってもいいフランス料理レストランがある。
お店側は量をさばくことができ、需要も予測ができ、結果、お客は割安で美味しい料理が食べられる。
概念が新しい発想の邪魔をすることがある。
ときには枠を取り外した会話が新しいものを生み出したりするのだ。
<何もかもがおもしろい>
何か考えること、することに意味を求めたり、価値を求めて
効率化が進んでいく世の中だけれど
人間としては、無駄なこと、わけのわからないことも
大きな役割をもっているかもしれない。
いつものことも捉え方を変えてみると、
何か大きな気づきがあるかもしれない。
今日出会う当たり前の何かも、きっとおもしろい。