気づきの伝道師 藤井一規です。
人は誰かのマネをすることができます。
高いレベルの人のマネをすることは、早く上達するうえでの肝だったりします。
しかし、マネだけではダメだ、ということも言われます。
しばらく掘り下げていきます。
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この記事の目次
「ひとは各々の道を創り出さなくてはいけない」
by ジャン・ポール・サルトル (仏の哲学者、小説家、劇作家)
自分の人生は自分のためにある。
他人の人生をなぞることはできるけれど、
なぞっただけでは、本当の満足を得ることは難しい。
もうしばらく、掘り下げていく。
<あの人のように>
すごい人を知ったとき、
あの人のようになりたい! という気持ちが起きたりする。
また、あの人のような生き方をしたい! と願い、
自分も真似しようとしたりする。
プロゴルファーの渋野日向子さんが大活躍すると、
あやかりたい、同じようになりたいという子供たちが増えたりする。
自分の人生を、すごい人に近づけたい、
同じようにすれば近づくに違いないと思ったりする。
他人の人生をなぞることは、取り組みやすいし、
実例があるだけに、説得力があったりする。
<なぞる効果と勘違い>
確かに、スキーを習うにはうまい人の後ろについて滑るほうがいい、
というのは当たっている。
どのような身体の使い方をするのか、
どうコース取りをするのか、
上級者のしていることを間近で体験できることは、
効率的になぞることにつながり、上達の近道だ。
同じように、先達の成功例をなぞろうとする気持ちは理解できる。
しかしながら、なぞっているつもりが、
全くの勘違い、ということが起きることも多い。
例えば、先達があなたと同じレベルでいた頃と今とでは、
状況が全く違っていたりする。
競争相手も格段に増えていることも考えられ、
同じようにしているだけでは不足かもしれない。
それに、そのやり方はあくまで、たまたまその人には合っていたということもありうる。
科学的に検証されたとか、解明されたとなれば別だけれど、
気づいていない前提条件があったり、全くの偶然ということもあり得る。
妄信するのは考えものだ。
<自分の道を>
そしてたとえ、誰かをなぞってうまくいっていても、
他人の喜びは、自分の喜びとは必ずしも一致しない。
いずれは自分の道を歩むことが必要になってくる。
あの人のように! はときに、自分であれこれ考えなくていいから、
という理由を伴っていることがある。
自分らしさを見失ってしまっていることがある。
しっかりと自分に問いかけたり、冷静に判断しながら、
本当に自分らしい人生を歩んでいきたい。