気づきの伝道師 藤井一規です。
財産と言うと、何を思い浮かべますか?
お金や不動産、宝石・貴金属・・・、
いや、そうしたモノの類ではない、という人もいます。
しばらく掘り下げていきます。
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「私達の財産、それは私達の頭の中にある」
by ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(オーストリアの音楽家)
私たちの財産は頭の中にあると言ったモーツァルト。
確かに天才的な才能を持っていたモーツァルトなら、
次々と作品を創り出すことができた彼なら、
そう言えるかもしれないな、と思うかもしれない。
しかし、彼は、「私達」と言っている。
もうしばらく、掘り下げていく。
<財産>
財産って何?と尋ねられたら、
まず、お金や不動産、宝石・貴金属、といったモノを上げる人が多いかもしれない。
尋ねられた人は、無意識のうちに「あなたの財産は?」
と聞かれたと受け取ることが多くなる。
しかし、「私たちの財産は?」
と聞かれたら、答えが変わってくる。
家族やコミュニティ、地域社会においての文化や伝統、
景観を上げる人もいるかもしれない。
さらに規模を拡げて文明などを挙げる人もいるだろう。
単に、モノについてではない可能性があることに気が付く。
<ひとりひとり>
モーツァルトは、天才的な音楽の才能を持っていた。
それゆえ、頭の中に財産が有るという表現は、
浮かびやすかったのかもしれない。
しかし、彼は私の財産、私の頭の中とは言わずに
私たちの財産、私たちの頭の中と言っている。
私たちひとりひとりの中にこそ、大切なものがあるという考えを持っていた。
先に、モーツァルトは天才的な音楽の才能を持っていたと言ったけれど、
作曲のために、他の作曲家の作品を入念に研究し、膨大な時間を注ぎ込んでいる。
決して自分だけのチカラで、次々に
さらさらと新たな曲を創り出していたわけではないのだ。
先人たち、他の作曲家たちのことも認めていた。
それは広く社会のひとりひとりにも言えると考えていたかもしれない。
<そしてつながり>
そう、私たちひとりひとりこそが財産なのだ。
創り出されたモノは、大切な財産が生み出した結果。
必ずしも形を持っているとは限らない。
人々のつながり、絆、愛、記憶といったものも
財産ということができるかもしれない。
財産というものの捉え方を、
新しくしてもいいかもしれない。