気づきの伝道師 藤井一規です。
熟考が大切だと先日も書きましたが、
どうやら脳科学的に人はじっくり考えることが苦手のようです。
しばらく掘り下げていきます。
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この記事の目次
「人間の悪事はすべて、部屋の中でじっとしていられないことに由来する」
by ブレーズ・パスカル(仏の哲学者・数学者・物理学者)
どうやら人は、何かを求めて行動することを好む。
様々な欲求を満たそうとし、刺激を求めてしまう。
そこから解放していくことについて
もうしばらく掘り下げていく。
<脳科学実験>
私たちはなんとなく、活動的でいることが
良いこと、素晴らしいことだと考えがちだ。
確かに、充実した時間を過ごし、様々な経験をすることができる。
そして、一人でじっくり考えることによって、
しっかりと消化し、自分のモノにすることができる。
しかしながら、私たちはどうもじっくり考えることが苦手なようだ。
脳科学の実験がそれを証明している。
例えば、15分間、一人だけの部屋で頭の中だけで楽しむようにするという実験を
苦痛に感じる人が大多数なのだそう。
適度な電気ショックを与える装置があると教えておくと、
考えるだけで過ごすよりも、電気ショックを選ぶ人がたくさんいるのだそう。
女性は4人にひとりでしたが、なんと男性は3人に2人という結果になったという。
それほどまでに、人は頭の中だけで考えるより、
何らかの行動を選ぶようだ。
人が悪事を犯してしまうのも、この特性が働いているという。
理性的に考えたらわかることも、欲望に任せて考えずに行動してしまうというわけだ。
<向き合いたくないのは>
じっくり考えることが苦痛なのは、
どうやら一人でじっくりと考えることは、
自分と向き合うことになるからのよう。
私たちが世の中で一番向き合いたくないのが自分自身らしい。
しかし、自分を成長させるためには、
自分というものを知り、どうしていくかを考える時間が必要だ。
ときには外からの刺激、人との交わり、
テレビやラジオ、スマホ、インターネットといったものも遮断して、
じっくり考える時間が必要なのだ。
<脳を自由に開放する>
なので、まず、外からの刺激から脳を開放する時間を持つようにしたい。
役立つものとしては、淡々と繰り返す作業や、瞑想をすることは、
脳を開放して本来の状態にしやすい。
また、睡眠も重要だ。
睡眠をしっかりとることで、脳をスッキリ整理した状態にすることが可能になる。
こうしたことに慣れてくると、
じっくり考えることも苦痛ではなくなっていく。
私たちが悩みに囚われているときも、実はじっくり考える力を失っていたりする。
考えているつもりでも、掘り下げることも、
冷静になればわかるはずの解決策を考えることもできなくなっていて、
同じ考えをただ繰り返しているだけだったりするのだ。
だから脳を自由に開放して、考える力を取り戻していきたい。
外出を控える必要のある今、
私たちはイライラしたり、ストレスを感じやすくなっていると言える。
是非、脳を外からの刺激から開放し、
考えることに回すことを意識していきたい。