気づきの伝道師 藤井一規です。
叱られるのは嫌なものです。
しかし、叱られたことで目が覚め、
あるべき姿を取り戻すことができたりすることもあります。
しばらく考えていきます。
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この記事の目次
「叱るときには、本気で叱らんと部下は可哀想やで。策でもって叱ってはあかんよ。けど、いつでも、人間は偉大な存在であるという考えを根底に持っておらんとね」
by 松下幸之助(実業家、発明家)
子供や後輩を必要な時に叱ることは、とても大切なことだ。
私たちはどちらかというと、叱るよりも、自分の感情に任せて怒ってしまうことが多く、
関係を悪くしてしまうことがあるけれど、
適切に叱ることは、望ましい効果をもたらすもの。
もうしばらく掘り下げていく。
<怒ると叱る>
怒るのは、怒り手が自分の感情に任せてしまうときに起きる。
もちろん、相手に期待していたり、自分の思いを裏切られたりしたときに
怒ることになるのだけれど、
ほとんどの場合、怒っただけでは相手は改善してはいかない。
反発を招いたり、嵐が過ぎるのを待つだけになったりする。
しかし、叱るというのは、
大切に思っている相手が、誤った方向に行くことを
たしなめるためのものだ。
実は、多くの人たちが、
松下幸之助に叱られたことを
自慢げに語っていたりする。
それだけ彼に大切にされ、期待されていたことの証でもあるからだ。
<どんなときに叱るか>
うっかり感情に任せて怒ってしまうと、
本当に伝えたいことではないことまで
あげつらって相手を非難してしまったりする。
相手の触れられたくないことまで言ってしまい、
後から後悔することもよくあるものだ。
叱るのは、肝心要なことを逸脱してしまったようなときだ。
例えば、守ることを共有していたルールを
破ってしまったりしたときは、叱る必要がある。
叱るのは行動であって、相手の存在そのものではない。
<しっかり叱り、大切に>
叱るときは、はっきり、しっかり叱った方がいい。
松下幸之助の叱り方はとても激しかったという。
叱るときは、真剣に叱っていたのだ。
相手のことを本気で思っていることが伝わっていった。
後で叱られた人が、改善のアイディアを持って行ったとき、
そうか、君のアイディアの通りやってみようか
と言ったという。
松下幸之助ならとっくに同じ、あるいは、
よりよいアイディアを持っていたに違いないが、
部下の意欲を大切にし、成長させようとしていたことがわかる。
叱ることは、人を大切にすることの一環なのだ。