静岡市在中、スポーツクラブにて
初心者の水泳指導をしている杉山勉です。
今年も小学校は水泳シーズンを迎えようとしています。
(スイミングでは1年中水泳シーズンですが)
そんな中で長年、水泳指導をしていると
プールが「キライ」
プールが「苦手」
という言葉をよく聞きます。
「キライ」と「苦手」どう違うのか…。
キライになる原因として
「水が冷たい・寒い」
「水を飲んで苦しい思いをした」
「鼻から水を吸ってツゥ~ンといたい思いをした」
「おぼれたことがある」
「プールが大きいので怖い」等々
苦手になる原因として
「水の中うまく歩けな」
「顔をつけると苦しい」
「練習したけど泳げない」等々
「キライ」とは原因となった要素があり克服できないもの
「苦手」とは何回かチャレンジしているがどうしてもうまくいかないもの
※色々な考えがあると思いますが私感です。
「キライ」「苦手」と言っているお子さんも
チョットしたキッカケで楽しく泳げるようになるのに…
もったいないな‼
「キライ要因」を考えると克服できないとなりますが、
本当はく克服できる事がいっぱいあります。
「水が冷たい・寒い」小さなお子さんがスイミングに来た時や
学校の水泳授業で嫌になるケースです。
小さなお子さんの場合は、お風呂との温度差や
雰囲気の違いにより嫌がる場合があります。
保護者の方がしっかり抱いてあげる事により体温が
伝わり、安心される場合が多いです。
学校のプールでキライになるケースでは、
低学年の生徒さんや痩せている生徒さんの場合、
冷たいシャワーを浴び、冷たい腰洗い槽
(最近は無い学校も多くなったいますが)
にしっかり浸かりプールサイドで準備体操
冷たいシャワーを浴びてからの時間が長~い。
気温の低い日はそれだけでガタガタ震えます。
皮下脂肪の薄いお子さんにはすぐに体温が下がった
しまうケースです。
~~皮下脂肪の厚い大人には…わからない???~
これだけでプールが「キライ」になってしまうことが
多々あります。
シャワーを浴びる時間を体操の後にずらすだけで、
克服できるケースです。
水を飲んで苦しかった・鼻から水を吸ってしまった等は
普段の呼吸との違いを理解して練習をすれば直ぐに解決
する場合もあります。
陸上での呼吸は鼻で吸って、鼻から吐いていますが、
水泳での呼吸は口で吸って、鼻から吐くことが基本となります。
ブクブクパァーという練習方法は、鼻から吐いて口から吸う
(バブリング)練習です。お風呂でもできる簡単な方法です。
また、それを連続的に行うブクブクジャンプ(ボビング)
練習を行うだけで空気を吸えることを実感してプールキライ
を克服することが多いです。
「苦手」になる原因・・・練習はしたけど↓
ではどうすれば克服できるか???
皆さんが考えるプールは泳ぎをイメージしていませんか?
プール=泳ぎの場 ・・・ ではなく
プール=遊びの場
と考えて指導につなげていきましょう。
焦らずゆっくりと遊びながら水に慣れていきましょう‼
だんだんと水が気にならなくなっていきます。
水泳指導の第一歩はいかに泳げるようになるかではなく
いかに水と友達になるかということです。
遊びの中からだんだん怖がらず水に慣れていくものです。
「キライ」「苦手」を克服して
笑顔が素敵な子がたくさん育ってくれたら幸せです。
質 問
・「キライ」なことや「苦手」なことは何ですか?
・「キライ」を克服するための第一歩は何ですか?