気づきの伝道師 藤井一規です。
今日は、失敗の価値
ついて考えてみたい。
http://shitsumon-alacarte.com/mental/7359/
「失敗が人間を成長させると、私は考えている。失敗のない人なんて、本当に気の毒に思う」
by本田宗一郎(実業家、技術者)
失敗を恐れる人は多い。
特に自分の子供には失敗させたくない、と考える親御さんは多い。
たしかに、大事な子どもに失敗を避けさせたい、
という思いは理解できる。
失敗すれば、残念な結果になり、
痛い思いをしたり、悔しさを抱えたり、
多くを持ち出さなければならなかったりする。
しかし、例えば、周りからお膳立てされて、
確実にうまくいく道をただ歩くことしか知らないとしたら、
危険を察知する能力が育っていないと言えそう。
その道の先に、危険がわかりやすく待ちかまえていても、
避けることは難しいだろう。
そして、失敗という、未知の体験を目の当たりにして、
大きな衝撃を受け、立ち直るために、多くを費やすことになる。
だから、安全・確実な道を用意しようとするよりも、
失敗と出会ったときに、自らのチカラでどう対応していけば良いかを
身に付ける機会を与えるほうが役に立つかもしれない。
もともと、あなた自身にも全てはわからないし、未来は読み切れない。
あなたは良かれと思っていても、実は違っているかもしれない。
また、失敗の痛みを知ったがゆえに、
失敗を避けようとして、行動をとることができないでいるとしたら、
全くもって、もったいないこと。
たしかに、従来の安全・確実の範囲だけで行動し、
新しいことに踏み込まなければ、失敗の確率は低くなるかもしれない。
しかし、それでは自分の人生の可能性を狭く、小さく制限してしてしまう。
思い出してみたい。
私たちは、数限りない失敗のおかげで、今の自分があることを。
日常の何気ないことも、初めからできたわけではないはず。
立つことも、歩くことも、話すことも、失敗し、
何度も何度も修正しながらできるようになってきた。
そう、成功の秘訣を知ることも大事なことかもしれないが、
失敗したからこそ得られる財産があることを。
うまく運ぶために気をつけるべきポイントの多くは、
失敗を経験し、うまくいかせるために、
工夫し、改善してきたからこそ得られてきたことを。
ときには、悔しさや、辛さ、苦しさをバネにして、
それらを努力するエネルギーに変えてきたことを。
失敗の経験、そして、失敗から立ち直ってくる経験は
生きるチカラをたくましくしてくれる。
未来には、だれかが用意してくれる、安全確実なものなんて期待できない。
それよりは、あやふやで、不確定な状況の中で、
どのように進んでいくかが求められるもの。
【失敗こそ人間を成長させる】