気づきの伝道師 藤井一規です。
お金をもらってやることと、ボランティアの違いは何だろう?
報酬とやる気の関係も興味深いところ。
ひととき報酬とやる気について考えてみる。
http://shitsumon-alacarte.com/mental/7674/
この記事の目次
「ボランティアとは自分の意志で何かをすることであり、それは全人間性を賭けた深い選択の結果である」
by曽野綾子(作家)
仕事は報酬を得るためにしている。
職を探していれば、同じ仕事であれば給与などの
報酬が高い方を選ぶ可能性が高いだろう。
あまりやりたくない職種の募集をする場合、
報酬を高めに設定することもある。
同じことをするのなら、報酬があったほうが・・・
と考えることは多いのではないか。
<読書に報酬を出すと>
読書をさせたいばかりに、1冊本を読んだら、
いくらか報酬を出すと伝えたら、
どんな結果になるだろう?
元々本を読みたい子には、
ちょっと違和感があるかもしれない。
でもまあ、お小遣いが増えるのは悪い気がしないかも。
それに、本をなかなか読まない子が、
本を読むきっかけにはなるかもしれない。
しかし、報酬がもらえるとなってしばらくすると、
もともと本を読みたかった子どもたちの
読書の傾向にも変化が現れてくる。
読まれる本が、ページ数が少ないものや、
すぐに読み切れてしまうものに偏っていくのだ。
本を読む楽しさを求めていたはずなのに、
本を読む動機が、報酬をいかに楽に得るか、
という方向に変わっていく。
<内的動機のチカラ>
人を動かすものとして
報酬をはじめとする、外的な動機による行動の他に、
自らのやる気から始まる、内的な動機というものがある。
単純に楽しいから、興味をそそられるから、ということもあるし
自分のためになる、学びになるということもあるし、
世の中の役に立ちたい!ということもある。
自分が決める自律性
成長
自分が素晴らしいと考えることに貢献できる喜び
こうした動機があれば、
報酬などの外的な動機がなくとも、
手を抜いたりすることないどころか、
報酬をもらっているときよりも
熱く、全力を尽くしたりする。
もちろん、だからといって、
なんでも内的動機に頼ればよいというものではない。
提供したものの対価として
金銭の報酬を得るというのは、大切なこと。
<あなたを動かすもの>
ここで、考えてみたい。
無償であってもやりたいことって何だろう?、
この質問に答えると、
外的な要因を省いたときに、
あなたが、何を大切にしているかを明らかにしてくれる。
内的に自分が大切にしているものを意識することは、
無意識のうちに増やそうとし、
あなたの人生をより豊かにしてくれる。
【ボランティアで取り組むことは、あなたらしさを示す】