絵本<はろるどとむらさきいろのくれよん>自分が本当に叶えたい夢を描いてますか?
<はろるどとむらさきいろのくれよん>
クリケット・ジョンソン作 岸田衿子訳 文化出版局
はろるどはあるばんふと月夜のさんぽに出かけたくなった
はろるどはむらさきいろのくれよんを持っている
思いつくままいろんなものを夜空に自由に描いていく
とにかく思うがままに
お月様・道・りんごの木・ドラゴン・パイ・ビル・気球・・
自由にただイメージのままに
そして描き疲れた最後に
ベッドを描いて
そのベッドの中で眠りにつく
満ち足りたおだやかな表情で・・・
そんなお話です
私も幼かった頃
はろるどのように自由に夢を描いていた
ただ描くことが楽しいかった
ところが、気がついたときには、
誰かから与えられたぬり絵を毎日毎日ぬることに必死になっていた
そのぬり絵が完成することが何よりも大切なことだと信じて
一つのぬり絵が終わったと思ったら
また次のぬり絵が用意されていた
またひたすらきれいにぬることにアクセクする毎日
そうしているうちに、
それがあたりまえになっていた
そして
子ども達にも同じことを・・・
赤ちゃんの頃は「自由に描いてごらん」と確か言っていたはずなのに
子ども達が成長するにつれ、私の選んだ何かを与え、それがうまくできることを期待する
無垢な子どもはひたすら言われるがままに与えられた何かに一生懸命に取り組む
いつの間にか、競争社会、学歴社会のレールに子どもを乗せていた
良い高校、良い大学、良い企業…終わりのないレース
自分の本当にやりたいこと
それについて考える時間も与えられず
ひたすら走り続けさせられた子ども達
その先には何があるのか?
だいたい<良い>って何?
最近やっとその疑問に気付いた・・・
ほんとに自分が描きたかった絵ってなんだろう?
もうすっかり自分の描きたかったものが分からなくなって
もう一度自分の描きたかった絵はどんなものだったのか問い直す
本当は、自分の描きたい絵を描くことが何よりワクワクドキドキするはずなのに・・・
誰からぬり絵を与えられたのか?
私たちは気付かないうちに誰かから与えられた価値観にすっかり染まって生きている
自分の中にしか答えはないはずなのに・・・
どこかにしまい込まれてしまった本当の自分を探すことから始めて
いつの日かはろるどのように
自分の描きたいものを自由に描ける自分に戻ろう
何かのためではなく
とにかく自分がワクワクドキドキすることをひたすら描き続けるだけ
それがしあわせってことだと思う
しあわせになるには
自分が本当にワクワクドキドキできることを自分の中に見つける
そしてそれを自由に描き続ける
では質問です
1.あなたはあなたの本当の夢は何かを 知っていますか?
2.あなたはその夢を 自由に描けてますか?