気づきの伝道師 藤井一規です。
雑多なことに追われがちな日々。
つい目の前の締め切りばかりに追われてしまうことも。
今日は、どのように優先度をつけ、スケジューリングしていくか
について考えていく。
<ブログ>
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この記事の目次
「ことの『軽重』を分別する力こそ第一の資質である」
by新渡戸稲造(教育者、思想家)
仕事に優先度をつけることは重要なこと。
しかし、以外と優先度をうまくつけられずに
日々の多忙に巻き込まれてしまっていることが
多いのではないでしょうか?
頑張っても時間ばかりかかって成果が出ない。
いつも期限に追い立てられているなんてことになったりする。
では、どうすればよいのだろう?
<優先度の基準>
その大きな理由は、優先度をどのようにつけるか、
そしてどの順番にこなしていくか、
基準を明確にもっていないからと言えそう。
もし基準が明確なら、
その基準に基づいて決めていくことが
できるからだ。
優先度を判断するために有効な基準となるものは、
重要度と緊急性とが軸となる。
まずは、一つ一つがどのあたりになるかマッピングしてみる。
第1領域は、重要で緊急性があるもの。
第2領域は、重要だが、緊急性は低いもの。
第3領域は、重要ではないが、緊急性があるもの。
第4領域は、重要ではないし、緊急性も低いもの。
重要度に応じて、大きな塊のものだと捉えることができる。
対して緊急性は、大きさとは関係がない。
色が違うと考えてみる。
<一番たくさんこなすには>
優先度を考えると、高いものだけを取り組んで、
低いものは全くの後回しにしてしまったりするが、
実はあまり効率がよくない。
入れ物が仕事をこなすための時間だとして、
入れ物の中に、大きな石、中くらいの石、小さな石、砂を詰めるとする。
もし、まず砂を詰め、次に小さな石、次に中くらいの石、そして大きな石
という順番で入れたとすると、
一番下の砂のところは、隙間がないが、
上に行くほど、隙間が増え、
全体をいれるための器はかなり大きくする必要がある。
しかし、まず、大きな石を詰め、次に中くらいの石を入れると、
大きな石同士の隙間に、中くらいの石が入っていく場合ができる。
もちろん隙間に入らず、上に乗るものもある。
そして小さな石を入れると、それまでに入っている石の隙間に
どんどんはいっていく。
さらに、砂を入れると、開いている隙間にどんどん詰まっていき、
器は、最初のやり方よりも、はるかに小さくて済む。
<効率的なスケジュール>
後からのやり方を考えてみると、
まず、大きな石、重要性の高いものの配置=スケジュールを決める。
大きな石同士の順番は、重要度に緊急性を加味して考える。
その隙間に中くらいの重要度のものを
緊急性を加味して考えて配置する。
そして、小さなもの、あとは些末なものへと。
些末なものでも、緊急性のあることもある。
重要度が低いから、緊急性が低いからという理由で
全く対応しなかったり、後回しにすればよいというものではない。
大きな石の間に入れ込んでいけば、十分対応できることは多いはず。
また、納期ギリギリだけを基にせず、早めに取り組んだり、
相手からの重要度を考えたりして、順番を調整すれば
相手からの信頼を得たりすることができるはず。
こうして詰めていけば、従来とは比べ物にならないくらい
たくさんの成果を上げることができる。