気づきの伝道師 藤井一規です。
誰しも不安に襲われることがある。
大事な本番の前には、緊張することもある。
今日は、不安や緊張とどう付き合うかについて考えていく。
<ブログ>
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この記事の目次
「賢明な人はできる限り最善を尽くし、落ち着いた気持ちで結果を受け入れる」
byウィルファード・A・ピーターソン(米の作家)
不安や緊張からは、誰しも逃れたいもの。
しかし、逃れようとすればするほど、
却って不安の渦にのみ込まれたり、緊張が高まったりする。
どうすれば、過度の不安や緊張から逃れられるのだろう?
<不安や緊張は素晴らしい能力>
不安を抱いたり、緊張することは嫌だ!
あってはならないことのように思う人がいるかもしれない。
しかし、人間の素晴らしい能力の賜物であることに、
まず気づいておきたい。
それは未来を予測するという能力だ。
まだ起きていないことを予測して想像するという能力は、
とても高度な能力なのだ。
それがマイナス方向の予測に偏ると、
不安や、緊張という症状を引き起こすというだけ。
そして、この不安や緊張は、あなたの中に、
あなた自身を安全に保とうという
素晴らしい意図があるからこそ起きる。
そんなこと言われても、過剰な不安や緊張はなんとかしたい!
という声が聞こえてきそう。
<未来を予測して起きるなら>
人間の状態は、ひとつの状態にしかいられない。
怒っている状態のときに、喜んでいる状態にはなれない。
そう、同時に二つの状態にはいられないという特性がある。
だから、悲しみに浸っている人を
なんとかして笑わせようとする試みは、
理にかなっている。
もし、笑わせることができたなら、
少なくともその間は、悲しみの底にはいられない。
不安や緊張に陥っているならば、
同様に、別の状態に持っていくことは効果がある。
<現在の状態を感じる>
もちろん、不安や緊張は、
何か現実になろうとしていることがあるから起きている。
単に一時的に状態を変えることも大きな効果があるが、
現実が起きようとしているとわかると、
戻ってしまう可能性もある。
そこでまずは、未来を予測している状態から、
現在を感じる状態に移ってみる。
手や足の震えのスピードがどれくらいか、
心臓の鼓動がどれくらいか、感じてみる。測ってみる。
現実を感じる状態は、
未来を予測する状態とは違うので、
不安や緊張がおさまっていく。
<自分の意図に気づく>
そして、さっき起きていた不安や緊張が、
どんな意図から起きているのかに気づいてみる。
成功させたい、なんとかうまくいかせたい。
きっとそんな思いを持っている。
そんな自分を大切に抱きしめていきたい。
さっきの不安や緊張は、自分が自分のために起こしたこと。
忌み嫌うどころか、大切なものなのだ。
そう気づくと、新しい感覚が生まれてくる。