気づきの伝道師 藤井一規です。
4年に一回、そのなかでも一度きりの機会のために
トレーニング、努力を重ねている。
今日は、ハッピーな瞬間とそのための苦労を
どのように捉えているかについて考えていく。
<ブログ>
http://shitsumon-alacarte.com/mental/9197/
この記事の目次
「成功の一瞬間は、失敗の数ヵ年をつぐなう」
byロバート・ブラウニング(英の詩人)
今回のオリンピックに敗れて、
次回の東京オリンピックを目指す選手のコメントもたくさんあった。
それまで、過酷なトレーニングが続くかも知れなくても。
また目指したいといって、チャレンジしようとする。
ひとは、ハッピーの瞬間と、そのための苦労の時間とを
どのように捉えているのだろう?
<準備の期間>
ひとはとても未熟な状態で
生まれることでもわかるように、
成長することを前提としている。
たとえば、歩くという動作をするためだけでも、
1年以上はかかる。
ひとりで自転車に乗りたいと思って努力しても、
なかなか乗ることはできない。
こけてすりむいたり、傷ついたりしながら、
できるようになる瞬間までの長い時間を過ごす。
そして、「できた!」
という歓喜の瞬間を迎え、
それまでの苦労の時間を塗り替えてしまう。
<歓喜への期待>
このことは、成功の1回のために
たくさんの失敗があっても、
私たちは問題にはしていないことを示している。
オリンピックを目指す選手は、
4年間もの長い、大変なトレーニングを乗り越えるモチベーションを
あの歓喜の瞬間が得られると想像することでを生むことができる。
人は、未来の歓喜の瞬間のために
それまでの多くの苦しい期間を乗り越えるチカラを持っている。
<モチベーションを保ちやすく>
もちろん、ただ苦しいだけで、
成果が全く感じられないのだとしたら、
モチベーションを保つのは難しいかもしれない。
努力したり、精進したりすることで、
達成感をつくりだしていたり、
自分の成長を感じることができるとしたら、
あの、歓喜の瞬間を、より現実感をもっていられるとしたら、
モチベーションを保ちやすくなる。
なので、自分が取り組んで、
成長したことを測定して認識したり、
成果や成長が出にくいものであれば、
取り組んだ回数などの記録を目に見える形で表現したり、
なんらかの実感をもてるように工夫することは効果がある。
私たちには、報われたと感じられる瞬間のために
多くの苦労を乗り越えるチカラがあることは、
ぜひ覚えておきたい。