気づきの伝道師 藤井一規です。
そして、そのために成功したいと考えていたりする。
しかし、本当に成功すれば幸福になれるのだろうか?
今日は、幸福と成功との関係について考えていく。
<ブログ>
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この記事の目次
「幸福のもっとも大きな障害は 過大な幸福を期待することだ」
byベルナール・ル・ボヴィエ・ド・フォントネル(仏の著述家)
成功することで幸福になれると思っている人は多い。
しかし、はた目からは大成功しているように見えても、
幸せを感じることができない人もいる。
それはなぜなのか?
そして、どのようにすれば幸せになれるのだろう?
<成功が導くもの>
超難関の大学に合格しようと
必死に勉強している人がいる。
ある日、とうとう合格通知をその手に!
なんという成功!
なんという幸福!
いくら言葉にしても足りないくらい!
ところが、2週間もすると、
その幸福感はだんだん失われていき、
日常のストレスや不満の方に心が奪われていく。
仕事で目標の売り上げ目標を達成!
素晴らしい成功!
しかし、それがより高い売り上げの目標設定となり、
プレッシャーとなり、ストレスとなるのだとしたら、
その成功は幸福を導くどころか、遠ざけるものになってしまう。
<幸福は今ここにある>
ところで、どんなに貧乏な暮らしをしていても
幸福だと感じている人たちがいる。
身体に障害があったとしても、
幸福感とともに暮らしている人たちがいる。
大学に合格しなくても
幸福を感じている人たちがいる。
幸福は、どんな環境にあっても、
見つけ、感じることができるものではないだろうか?
誰かと比較して手に入れるものでも
過去や未来と比較して手に入れるものでもなく、
今、ここで感じることのできるもの。
<成功と幸福の違い>
成功は、今ここにないものを未来において
手に入れようとするもの。
それは、素晴らしいこと。
今よりも、よりたくさんを、より高い能力を、高級なものを
手に入れることができる。
対して、幸福は、今すでに
多くの恵みや支えが存在することに気づき、
自分にできることがあることに気づき、
周りとともにあることに気づくことで手に入れられる。
成功と幸福とでは、
過去・未来への意識と、現在への意識という違いがある。
<幸福が成功を生む>
脳科学の発展に伴い、
成功が幸福を生むのではなく
成功を導くために、幸福のチカラが役に立つのではないか?
と考えられるようになってきた。
現在や未来を悲観的に捉えるより、
幸福に、ポジティブに捉えていくことが、
成功しやすくするという。
どうも頑張れば成功する、成功すれば幸福になれる
という考え方は脳科学的には間違いらしい。
研究によって、ポジティブな意識の脳の方が、
より熱心に、速く、知的に働くことがわかってきた。
その結果、成果も上がっていくのだ。
今ここにおいて、
どんなことにもポジティブな面を
見つけ出すことはできるもの。
ポジティブなものが今、ここにあるという幸福に気づき、
感じ、味わっているほうが、成功に近づくことができる。